すべてきみのせい
うまくいかない色んなことをぜんぶ冬の寒さのせいにした。息がじょうずに吸えないのは空気がつめたいせいで、胸が痛むのは肺の中に冬が満ちるせいだと言い聞かせた。そうするとほんの少しだけ、やわく息づくことができた気がして、そのことがたまらなく情けなくなる。だれかのせいにしないと生きていけない。