私にとって生まれて初めての場所。一般人の私がここに来るのは、きっと今日この日限りになることだろう。建物に入ったばかりのときはあまりの非日常感にどきどきしていたが、それもすっかりと収まってしまった。特別な場所ではあるけれど、結局様々な人たちの職場でしかないと思ったら急激に冷めてしまったのだから仕方ない。夢がないと言われても肯定しかできないような理由だ。
それでも一丁前に緊張なんかしているのだから、先ほどの自分の言い分がただの虚勢のような気がしてくる。でもだって、テレビで見る人たちをいざ目の前にしたら、誰でもそうなると思う。アイドルと、……付き合っている私が言うのもおかしな話だし、何なら他のアイドルにも信じられないくらい遭遇してるけど、結局それも何故か全員「ESアイドル」という枠組みを超えたことはないし。結局は私の指している「芸能人」はお笑い芸人や透明感しかない女優とかなのかもしれない。
今日のこの予定は、あの夏目との旅行よりもずっと前に決まっていたことだった。
絶対に忘れることのできない、思わぬ形で夏目と再会したあの占い番組。依頼者が放送その後にどうなっているのか、よろしければスタジオに来て近況を教えてくださいというメールが来たときは正直乗り気じゃなかった。だってそもそもあの占い依頼内容だってノリとその場しのぎの適当なものだし、あの時の恋愛現状といえば好きな人が出来た、というただそれだけだったし。けれどそのことを夏目に話したところ、「アニメキャラと付き合うことになりましたとか適当に言って出たラ? 面白いかラ」とバカにされたように笑われたので、もっと全国的に私の株がぐんぐんに上がるような答えをテレビで言ってやる、と意気込んで出演することに決めた。今考えると我ながら意味がわからない。
しかし夏目と付き合うことになった今、テレビで何を言うべきかわからなくなってしまった。まさか占ってくれた逆先夏目と付き合ってますなんて馬鹿正直なことは言えないし、かといって夏目のあのふざけた提案を今更呑むことだってありえない。一度OKしてしまった以上断ることも憚れるし、意気込みだけで自分の株が上がるようなうまい答えなんて結局思いつかなくて。最終的に夏目と話し合った結果、相手をうまくぼかしてそれっぽく話を進めていく、という作戦に落ち着いた。
リハーサルは呆気なく終了した。私みたいな素人がいるのにこんなに流すようなリハでいいのかとも思ったけれど、実際生放送じゃないし、編集すればいいだけの話だから気楽にやってくださいとスタッフさんに言われた。といっても、集められた一般人の依頼者は私含め全員不安そうだったが。
もうすぐで本番という休憩中、ちらりと夏目を見てみれば、ちょうどメイクさんにメイクを直してもらっているところだった。当たり前だけどその慣れた様子に、ちょっとだけ悔しさを感じてしまう。
そんな彼に集まる視線。初めて彼を生で見る元依頼者たちがこっそり色めきだっているのがわかった。そうだよね、テレビで見るよりかっこいいいよね。ざわつく彼女たちをみて、私の中に小さな靄が生まれる。……ああやだやだ、こんなこといちいち気にしてたら身が持たないのに。心狭すぎでしょ私。夏目が人気なのはいいことなのにさ。無視できるくらいの大きさでありつつもそこにある事実を主張してくるその靄に、我ながらため息をつきたくなった。
「じゃ、そろそろ本番いきまーす」
そんな時に丁度現場監督の声が響く。それを聞いたスタッフさんと出演者がもれなく配置に着けば、すぐに収録が始まった。ちょっとだけ緊張する。はあ、と息を吐いて、私は胸元に着けたネックレスをきゅ、と握った。
ちょうど数日前にもらったもの。前に夏目と一緒に石を選んで、職場の先輩が作ってくれたネックレスだ。かつてただのパーツだったそれらはすっかり形を変えて、予想の何倍も綺麗で素敵なアクセサリーとなって返ってきた。気に入りすぎて、同時に着けるのがもったいなくて今日まで部屋で眠っていたが、せっかくの(ある意味)大舞台、ということで思い切って装着してきた。
光に当たってきらきらと輝く赤とオレンジのストーン、やっぱりこれを選んで大正解だった。圧倒的に可愛い。今日はこのネックレスに合わせてお気に入りのワンピースを着てきたけれど、どうしようもなく可愛い合わせ方で、作ってくれた先輩には今日一日で既に三十回は心の中でお礼を言った。
さて、カメラの前では既に収録が始まっているが、私は現実的な床の上にいる。というのも、私の出番はほんの少しだけだからだ。すべての元依頼者に話を聞き終えた一番最後に、仰々しくセットの奥から登場する。どうして私だけこんな扱いなのかはわからないけれど、多分この番組で夏目が占った人が私しかいないからだろうな。他の占い師さんも業界では名が通った人らしいけれど、人気アイドルを兼任している夏目が世間では一番有名ということはどう見たって明らかだった。だからこそ、あの逆先夏目が唯一当番組で占った人、と私にレッテルを貼りたいんだろう。
とりあえず、私は質問に無難に答えて乗り切ること! リハでは主に夏目が私に質問してきて他の人は聞いているだけだったし、下手なことは起きないだろう。
何度かカットが挟まったあと、スタッフさんに誘導されて私はセットの裏に待機する。呼ばれたらセットの扉が開く仕様だ。もしこの先が階段になってたら、危うく某有名音楽番組の登場BGMを口ずさんでしまうところだったな。
「今日はなんと、スタジオにこの方が来ていまーす! どうぞ!」
かわいい女子アナに呼ばれて、よし、と意気込む。大御所芸能人が現れるときのような前フリだが、このあとスタジオから「いや誰だよ!」というツッコミを受けて過去のVTRに持っていく流れだ。別に私自身不快ではないから構わないけど、世間的にみて一般人をダシにして笑いを取るのってどうなんだろう。まあなんでもいいけど。
セットの扉が開いて、私はぺこりと小さくお辞儀をする。そこからの流れはやはりリハーサルと全く同じものだった。ツッコミを入れられて、スタジオの真ん中に設置された椅子に夏目と向かい合わせで座ってVTRを見て。そしてここからがいよいよ私の現状への質問だ。
まずは私の仕事や全体的なことについて。あの時占ってもらったのは恋愛運だけじゃなかったので、あれから自分の人生がどうなったかをざっくり質問されてざっくりと話す。といっても、別に大した変わりはないんだけど。
「さテ、ここからが重要ダ。なんだか下世話な質問だけド、実際これがメインのようなものだから直接的に聞くヨ。あれからキミの恋愛事情はどうなったのかナ?」
台本通りに尋ねてくる夏目だけど、実際一体どんな気持ちで私にそれを聞いているんだろう。彼のことだから心の中では面白おかしく笑っていそうだが、この場ではあくまで占い師の逆先夏目はひどく真面目な表情でじっと私を見ていた。
「……ええと、その。端的に言うと、彼氏が出来ました」
ちょっと声が小さくなってしまったのはもう仕方のないことだと思う。だってこれが全国に放送されるんだよ? 絶対に番組を見た知り合いに何か言われるじゃん。それを考えるならなんで最初から断らなかったんだってツッコまれそうだけど。でも何よりも、「その本人」目の前にして事実を述べることがめちゃくちゃ恥ずかしい。ある種の罰ゲームか? けれど今更そんなことを言ってもどうしようもない。今の私は感情を捨てて質問に答えていくしかないのだから。
「当時はただの友達だった昔の知り合いカ。なるほド、離れてた時間があったからこそわかりあえたんだネ」
「そうですね。あのままずっと同じ時を過ごしていたら、何も気づくことはなかったと思います」
そう決めたからか、ここまですべて順調。基本すべて台本通りで、時には事前に夏目と一緒に決めたフェイクを織り交ぜつつ、あたかもその嘘が真実かのように口を動かした。何も問題はなかった。……はずなのに。
「いや〜本当にみょうじさんはその彼氏が大好きなんやな〜」
突然入ってきたMCの声にびくりと反応してしまう。リハではそんなこと言ってなかったけど……いやでも大丈夫だ、単なる台本にはないアドリブってやつ。そもそもバラエティが台本通りに全部進むわけがないんだから、そうやって色々言ってくるのは当たり前だ。平常心平常心。
「前のVTRで逆先くんから「恋愛運はどんどん向上してく」って言われてたし、そのまま結婚までいくんやないか?」
「えっ、や、え、結婚!?」
……と心で唱えていたのに、どうしても無視できないワードが飛び出してきて思わず反応してしまった。だってそんな、結婚だなんて。付き合い始めたばかりだし、そもそも好きという気持ちを自覚したのだって最近と言えるくらいなんだから、そんなこと考えたこともなかった。
「でもありえへん話でもないよな、逆先くん」
MCが夏目に話を振ったのは、彼が私を占った張本人だからだろう。単純に、占い師としての意見を聞こうとしているのは明らかである。けど、そのタイミングで、そういう聞き方で夏目の名前を呼ばないでほしい。変にドキドキしちゃうじゃんこんなの。でも、一体彼はどういう風に言うつもりなんだろう。答えによっては、……いや考えるのはやめよう。夏目のことだから適当に流すかもしれないし、むしろそっちのほうが可能性あるし。何にせよただのテレビ番組の収録だ、何を言ったって言われたって変わらないし、気にしない。だから、
「……まあ今のボクに責任を問われるようなことは言えないけどネ。占いは魔法じゃないシ、未来予測をしてもそれが当たるかはわからイ。けド、……キミの未来を楽しみにしているよ」
だから何も問題はない。そう思ったけれど、やっぱりよくわからなくなってしまった。占い師として芸能人として、百点満点の答え。けど今の言葉はどういう意味で、どういう思いを込めて言ったんだろう。夏目はやっぱりいつも通りの表情をして綺麗に笑ったけれど、言葉の最後、呪文を唱えたその時だけ、違う微笑みが見えたのは、私の気のせいだろうか。
もし結婚したら番組に報告してくれなんて盛り上がるスタジオだけど、そもそもただの一般人である私の結婚報告なんて誰も望んじゃいないし、期待してもいないからそれで視聴率は取れないよ。なんて、本当は心配なんて全くしていない数字のことを気にやった。
*
収録を終えた私たちは、周りに誰もいないことを確かめてから大通りではない外れた道を歩いていた。もうすっかり夜も遅くなった時間、夏目も今日の仕事はこれで最後だったらしい。いつもは家までタクシーで帰るけど、今日は私がいるから一緒に電車で帰ってくれるんだとか。皆他人に興味を持たないから、意外と身バレしないんだヨ、と彼は言う。街を歩いていても芸能人をあまり見かけないのって、つまりはそういうことなんだろうな。まあ私はごく一部の芸能人だけ頻繁に出くわすけど。
とりあえず無事に終わって良かったね、なんて話をするが、先ほどのあの話題には触れないでいた。触れる勇気がないというのももちろんあるけれど、触れない方がいいのかもしれない。恐らく、夏目もそう思っているのだろう。今は、まだ。だから私たちは、疑いようがないくらいいつも通りに笑った。
「あ、LINE来てる。『収録終わった?』だって」
「いつもの子?」
「そうそう。この子だけだからねー全部知ってるの」
言いながら、終わったよ! と一言メッセージを返して、「なんとかなったよ…」という文字と共に書かれたキャラクターがボロボロになっている、オタクにしか使えないスタンプを押す。あの子にしか夏目とのことは話せないから本当になんでも話してしまっているけど、なんでも知ってるからこそ今日の番組はオンエアされても見てほしくないなと思った。
「あ、前に逆先くんによろしくって言ってたよ」
「何をどうよろしくされるのサ」
「いーじゃん、社交辞令だよ社交辞令」
「別にいらないよキミを介しての社交辞令」
ごもっともだわ、なんてからからと笑えば、呆れたようにため息をつかれた。ゆるーく適当、だからこそ私とあの友達はここまでずっと仲良くしてこれたのかもしれないな。夏目とも仲良くなって共通の友達になれたら嬉しいけど、学校という同じ場所に通ってたあの頃だって叶わなかったんだから、今なんてもっと無理だろうな。
「……そういえば前に、この子から昔の噂を聞いたんだよね」
「噂?」
そんなことを考えていたら、ふと思い出してしまった。数か月前に飲み屋で聞いた、あの話。
「中学の時、夏目と私が付き合ってるって噂されてたんだって。知ってた?」
それを聞いたときは、なんでそんな噂が広まってたんだ、とひたすらに信じられなかった記憶がある。私はまだ夏目への気持ちを自覚していなかったし。あの子は確か夏目も噂のことは知らないかもって言ってたけれど、実際のところはどうだったのだろうか。まあ、せっかくそういうデリケート(とまではいかないかもしれないけど)な話題を出せるような関係になったのだから、ちょっと聞いてみたくなった。いやでもやっぱり夏目は知らなかっただろうな。ずっと一緒にいた私が知らなかったんだし。
「知ってたも何モ、その噂流したのボクだシ」
「だよねやっぱ知らなかっ……ちょっと待って夏目が流したの!? え!?どういうこと!?」
「そういうこト」
「まってマジで全然わかんない何!?」
え? 聞き間違いじゃないよね!? 夏目今自分で流したって言ったよね!? 絶対に夜に出すような音量じゃないデカい声を出してしまってうるさイ、なんてぴしゃりと言われてしまったけれど、そりゃあデカい声も出ますわ。衝撃の真実にも程があるでしょ。思わず足を止めてしまうのも仕方ない。
しかし当の夏目本人は歩みを止めた私に合わせて立ち止まりつつも、まるで今日の天気を話すかのように滑らかに話し始めた。
「修学旅行の夜にクラスメイトに聞かれたんだヨ、付き合ってるのかッテ。だからイエスって答えたら噂が広まッタ」
「いやなんで!?」
「色々うるさくて面倒だったかラ」
「雑すぎない!?」
「というのはウソデ、本当はキミに近づく男たちを牽制出来るかラ」
「え、何それ本当?」
「ウソかもネ」
「何! 何なのどっちなの! いやでもまあそうだよね牽制されるほど私モテた覚えないもん!」
「…………」
「なんか言ってよ虚しくなるじゃん!」
無言は肯定とみなされるんだぞ! 真実だから仕方がないけど、ちょっとフォローしてくれたら嬉しかった。別に今更昔のことをどうこう言ったってどうにもならないし、どうにかしようとも全く思わないけどさ。
ひとしきり騒いだあと、なんだかどっと疲れてしまってはあ、と小さく息を吐く。それと同時に再び歩を進めれば、夏目も一緒にゆっくりとまた隣を歩き出した。
「でも、めちゃくちゃ嘘の噂流したのは夏目で間違いないんだ?」
「何言ってるノ。結果的に今付き合ってるんだからウソではないでショ」
「屁理屈すぎてびっくりした」
あの頃はそうじゃなかったのに、今はそうだからいいって暴論すぎないか。
そんなやり取りを繰り返していたら、ちらほらと歩いている人を見かけるようになってきた。駅までもう少し。狭かった道はいつの間にか広がっていて、先ほどよりほんの少し数が増えた街灯は星の代わりに夜空の下で存在を主張していた。がたんごとんと遠くから電車の走る音が聞こえる。誰しもがわが家へ帰路を急ぐ夜ならではの駅前の雰囲気は、なんだか微妙に物悲しくさせた。
「……でもさ。もし本当にあの頃から付き合ってたら、空白の時間は生まれなかったのかなあ」
そう呟いた瞬間、少し寂しくなった。私たちが胸を張って親友と言えるくらい隣でいられた期間は、たったの三年ぽっち。連絡さえ取らずに、離れていた期間の方がよっぽど長い。もし、だなんて考えても今更だし、何も変わりはしないけど。ちょっと勿体なく思ってしまう。だってきっとあの期間に夏目がいてくれたら、私はもっと幸せだったんじゃないかって。三次元の恋愛が蚊帳の外だった私が言えるようなことじゃないのは重々承知している。でもそう後悔してしまうくらい、私は夏目に惹かれてしまっていたのだった。
「取り戻せるなら取り戻したいなあ」
「……取り戻せないヨ。過去はもう戻らなイ。過ぎ去ってしまったものは手に入らなイ」
静かに言う夏目の言葉に、私もうん、と頷く。どうしようもないくらいの正論だ。別に私も夢を見せろとは言わないし、その正論に傷ついたりすることなんてしない。けれど何とも言えない気持ちになって、言葉が出なくなってしまった。
てくてくと歩くスピードは変わらない。電車の音は、先ほどよりも近くなっていた。
「けド、未来はこれから作っていけル」
再び夏目が口を開いたのは、もう改札が視界に映り始めたころだった。
「今までの分を取り返す以上にボクたちで未来を作っていけばいいだけの話でショ。これから先、離れていた期間なんて呆気なく思えるくらいに、人生は長いんだかラ。……それでもまだ過去を悔やんで生きるなんて勿体ないことすル?」
わたしの身に着けているネックレスの石と同じ色の瞳が、優しくわたしを貫いた。口ぶりは尋ねているものの、こちらの返事なんてわかりきっているとその表情が告げていた。悔しいけど、大正解だ。だってそんなことを言われてしまったら、もう振り返る余地なんてなくなる。幸せな未来を期待してしまう。どういう形か今はわからないけど、それでも、隣に夏目がいる人生をずっと歩んでいけるんだろうって。
「やっぱり私、夏目が大好き」
伝えるためでもあり、自分自身で実感するためでもある。二つの意味をもって口に出してみれば、彼は少しだけ驚いたように目を見開かせた。
「うワ、久々に聞いたソレ」
「ううん、久々じゃないよ。初めて言った」
にへりと不器用な笑みを浮かべてそう言えば、夏目は一瞬呆気にとられたような顔をしたけれど、すぐにふっ、と口元を緩めた。
今まで散々愛を伝えてきた。大好きなんていう言葉が日常的に使われるくらい、それは当たり前にあった。けれどようやく初めて。私は今、今までと同じ言葉で、けれど今までと違う意味で、愛を伝えた。
いつか天祥院さんが言っていた。私しか知らない夏目のことがあると。びっくりするくらい何でもわかる天祥院さんのことだ、きっとあの時すでに私たちのことなんてとっくに理解していたのだろう。つまり「そういう面」の夏目を私は知っていたはずなのに、まったく気づかなかった。だからもしかしたら、「そういう面」を持った夏目はこの言葉をずっと待っていたのかもしれない……なんて、そう思うのはあまりにも都合のいい解釈かもしれないけど。
「ボクも、なまえが大好き」
それでも私たちが今同じ気持ちを、同じ感情を抱いているということは、呆れるほど簡単な答えだった。
私たちにとってあまりにも慣れ親しんだいとしい言葉は、今までも、そしてこれからもずっと、ばかげた私たちの傍に在り続けるのだろう。
「そういえバ、そのネックレス似合ってるネ」
「あ、やっぱ気づいてくれた? ありがと〜! てかさ、私気づいたのよ。このオレンジのストーンは夏目の瞳と似てるけど、この大きい赤い石は私の推しの瞳の色とめっちゃ似てるわ」
「……あア、そウ」
END