ゲーム禁止令
「けほっ、」
「完全に風邪ですね」
38度6分
今日は朝から少し体調がよくなくて
でも仕事は休むわけにもいかないし
まぁ大丈夫だろうなんて思っていたけれど、熱は仕事中も上がっていく一方で
帰ってきて計ってみたら、なかなかの高熱
流石に辛い
「早く着替えて寝なさい」
「芽依は?」
「色々やっちゃわないと」
洗濯機もまだ回してないし、ご飯も作んなきゃ、と
「飯とかいいから」
「だめ、ちゃんと食べないと」
「でも1人になるのやだ」
ここぞと言わんばかりに、うるうる瞳で攻撃
「芽依ー、」
「……おとなしくしてるならソファーで寝ててもいいよ」
「ソファーいく」
「ひま…」
芽依はせかせかと動きまわってるから、リビングで寝てても結局は1人
「ゲーム、」
しようかな
テーブルに手を伸ばす
「だめ」
「あ、」
もう少しでとどきそうだったのに
ゲームは芽依の手の中
「今日はダメ」
「だってー」
「おとなしく寝てるって約束でしょ?」
できないならベッド行ってもらうよ、なんて
「全然側にいてくれないんだもん」
これじゃソファーにきた意味がない
「んふふ、ごめんね?」
「何で笑うの」
「甘えたさんな和也が可愛いから」
にやにやしながらキッチンに向かう
「おかゆできたから食べて?」
「食欲ない」
「これ食べたら今日は側にいれるよ」
「…食べる」
ゲーム禁止令
(「けほっ、けほっ」)
(「大丈夫?寒くない?」)