僕と彼と彼女の、結婚に関しての考察
カンッというガラスがぶつかり合う音とほぼ同時にアルコールが喉を通っていく。
やっぱ仕事後のビールは格別だ。
「今日も一緒だったの?2人」
「うん、ちなみに明日も」
「そのうち芽依の顔見飽きちゃいそうだわ」
「潤くんも見飽きてないから大丈夫だよ!」
「いやぁ、なんかもうそういうの超えたよね」
えぇ!それどういう意味…!?と潤の言葉にショックを受けている芽依とは、もうすぐ公開の映画のプロモーションで、最近はよく一緒になる。
個々での活動も多い嵐のことだから、たぶん嵐のメンバーよりも会ってると思う。
テレビや雑誌など、色んな媒体からインタビューを受けることはそれなりに疲れる。注目してもらえることは有り難いということは十分承知しているけど。
ただ、一緒にやっているのが普段から仲の良いやつだから、幾分気が楽だ。
「美人は3日で飽きるって言うしね」
「んん?ってことは褒められてるのかな」
「俺だったら美人の顔は毎日でも眺めてたいけど」
「ちょっと小栗サン!?」
明日もバラエティー番組の収録がある俺と芽依、更には天下の松本潤を呼び出した張本人はゴキゲンなようだ。
まぁこいつらと個別で会うことはあっても、こうやって4人で集まるのは久々で、俺もテンションは上がっている。
「酔う前に言っておくわ」
私小栗旬、身を固めることにしました。
潤はその凛々しい眉毛をぴくりと動かして旬を見つめている。
芽依は驚いているんだろう、えっと声を漏らした。
俺はというと、あぁついにか…と驚きよりも笑みが零れる。
「…マジか」
「どうしてもお前らには直接報告したかったから」
「すげー、めでたい」
「おめでとう旬くん」
「サンキュ」
ついに、とは思ったものの、仲の良い友人が結婚するということに、少なからず驚いているのも確かだ。
もちろんこの歳になると、結婚するやつは周りに増えてきて、俺ももうそんな歳なんだと思い知らされる。ただ、この仕事は特殊だということも理解しているから、俺自身にはまだまだ遠い話だとも思っているけど。
旬と彼女が一緒にいる姿を何度も見てきたけど、本当にお似合いだと思う。特に彼女が旬のことを好きなのは誰が見ても明白なくらい、愛が溢れていた。
けれど、俺達のような人気商売にとって、結婚はリスクにもなりうる。
「やっぱさ、ケジメつけなきゃと思ったんだよね」
それでも、腹を括った旬。
「ケジメねぇ」
「なんだよ」
「いや?昔みたいに遊べなくなっちゃうのかーと思って」
「旬の好きそうなキレイなお姉さん集めてた頃が懐かしいわ」
「それは呼んでくれたら行く」
「サイテー!」
「ははは、冗談だよ」
「……最近みーんな結婚してくなぁ」
そう言う芽依の頬はほんのり赤く染まっている。
「歳をとってるんだよ、俺達も」
「悲しいねぇ、オバサンになっていくのは」
「芽依、お前寂しいんだろ」
がしがしと芽依の頭を撫でる潤の目はびっくりするくらい優しい。
少し酔っている芽依はやめてぇとへらへら笑っている。
そんな2人を見つめる旬も、とても穏やかな顔をしている。
みんな結婚していく、という言葉を、芽依が一体どんな気持ちで吐いたのかはわからない。
俺らはまだいいとしても、女性として思うことがあるのだろう。それか、周りがどんどん結婚していく事実に寂しさを感じているのかもしれない。
遅かれ早かれ、きっと俺たちもいつかそれぞれ家庭を持つことになる。
…欲を言えば、彼女と同じ苗字を名乗れていたら嬉しいのだけど。
でも、目の前の男を始め、ずっと彼女のことを守り続けて、俺なんかよりももっと強く想っていて、何よりお似合いな野郎が何人もいる。
みんなが芽依の隣にいられなくなったとき――そのときようやく、俺の出番が来る。
だからそれまでは贅沢は言わない。
これからもずっと、変わらずにこうしてみんなで笑い合えればそれでいいんだ。
僕と彼と彼女の、結婚に関しての考察
やっぱ仕事後のビールは格別だ。
「今日も一緒だったの?2人」
「うん、ちなみに明日も」
「そのうち芽依の顔見飽きちゃいそうだわ」
「潤くんも見飽きてないから大丈夫だよ!」
「いやぁ、なんかもうそういうの超えたよね」
えぇ!それどういう意味…!?と潤の言葉にショックを受けている芽依とは、もうすぐ公開の映画のプロモーションで、最近はよく一緒になる。
個々での活動も多い嵐のことだから、たぶん嵐のメンバーよりも会ってると思う。
テレビや雑誌など、色んな媒体からインタビューを受けることはそれなりに疲れる。注目してもらえることは有り難いということは十分承知しているけど。
ただ、一緒にやっているのが普段から仲の良いやつだから、幾分気が楽だ。
「美人は3日で飽きるって言うしね」
「んん?ってことは褒められてるのかな」
「俺だったら美人の顔は毎日でも眺めてたいけど」
「ちょっと小栗サン!?」
明日もバラエティー番組の収録がある俺と芽依、更には天下の松本潤を呼び出した張本人はゴキゲンなようだ。
まぁこいつらと個別で会うことはあっても、こうやって4人で集まるのは久々で、俺もテンションは上がっている。
「酔う前に言っておくわ」
私小栗旬、身を固めることにしました。
潤はその凛々しい眉毛をぴくりと動かして旬を見つめている。
芽依は驚いているんだろう、えっと声を漏らした。
俺はというと、あぁついにか…と驚きよりも笑みが零れる。
「…マジか」
「どうしてもお前らには直接報告したかったから」
「すげー、めでたい」
「おめでとう旬くん」
「サンキュ」
ついに、とは思ったものの、仲の良い友人が結婚するということに、少なからず驚いているのも確かだ。
もちろんこの歳になると、結婚するやつは周りに増えてきて、俺ももうそんな歳なんだと思い知らされる。ただ、この仕事は特殊だということも理解しているから、俺自身にはまだまだ遠い話だとも思っているけど。
旬と彼女が一緒にいる姿を何度も見てきたけど、本当にお似合いだと思う。特に彼女が旬のことを好きなのは誰が見ても明白なくらい、愛が溢れていた。
けれど、俺達のような人気商売にとって、結婚はリスクにもなりうる。
「やっぱさ、ケジメつけなきゃと思ったんだよね」
それでも、腹を括った旬。
「ケジメねぇ」
「なんだよ」
「いや?昔みたいに遊べなくなっちゃうのかーと思って」
「旬の好きそうなキレイなお姉さん集めてた頃が懐かしいわ」
「それは呼んでくれたら行く」
「サイテー!」
「ははは、冗談だよ」
「……最近みーんな結婚してくなぁ」
そう言う芽依の頬はほんのり赤く染まっている。
「歳をとってるんだよ、俺達も」
「悲しいねぇ、オバサンになっていくのは」
「芽依、お前寂しいんだろ」
がしがしと芽依の頭を撫でる潤の目はびっくりするくらい優しい。
少し酔っている芽依はやめてぇとへらへら笑っている。
そんな2人を見つめる旬も、とても穏やかな顔をしている。
みんな結婚していく、という言葉を、芽依が一体どんな気持ちで吐いたのかはわからない。
俺らはまだいいとしても、女性として思うことがあるのだろう。それか、周りがどんどん結婚していく事実に寂しさを感じているのかもしれない。
遅かれ早かれ、きっと俺たちもいつかそれぞれ家庭を持つことになる。
…欲を言えば、彼女と同じ苗字を名乗れていたら嬉しいのだけど。
でも、目の前の男を始め、ずっと彼女のことを守り続けて、俺なんかよりももっと強く想っていて、何よりお似合いな野郎が何人もいる。
みんなが芽依の隣にいられなくなったとき――そのときようやく、俺の出番が来る。
だからそれまでは贅沢は言わない。
これからもずっと、変わらずにこうしてみんなで笑い合えればそれでいいんだ。
僕と彼と彼女の、結婚に関しての考察