[from]吉高由里子
[sub]
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今晩相手してあげる

   -END-


[from]渡辺芽依
[sub]Re:
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誰も頼んでません

   -END-


[from]吉高由里子
[sub]Re:
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なによぅ
どうせ夜は暇でしょ?

   -END-


[from]渡辺芽依
[sub]Re:
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11時過ぎるけどいい?

   -END-


[from]吉高由里子
[sub]Re:
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うん
じゃあ先飲んでる

   -END-









っていうメールから数時間後。


仕事が終わってタクシーでいつもの居酒屋に向かう。12時はとっくに過ぎていて、由里子に対して申し訳なくなる。

お店に着くと私の顔を見た瞬間店員さんが案内してくれる。何度か由里子とここで呑んでるからね、覚えてくれたみたい。


案内された場所の扉を開けば。

「おっそ〜い。待ちくたびれたよ」

「ごめんごめん」


私も適当に頼んで由里子の向かい側に座った。



「‥あれ、なんか痩せた?」

「あー‥うん、ちょっとね」

「最近映画とかで忙しそうだもんね」

「まあでも天下の嵐さんには負けますよ!」

「私最近ドラマとかないもん」

「珍しいよね、基本ドラマか映画やってるイメージ」



その代わりコンサートがあるけど。
そう言うと「あ、そっか」なんて頷く由里子。

コンサートの時期はできるだけドラマや映画をやらなくてすむようにマネージャーが配慮してくれてる。前に大丈夫だからって無理言ってドラマをやらせてもらったとき、過労で倒れちゃってからそうなった。情けない。


「今やってる映画さ、悪女役でしょ?」

「そうだよ」

「いいな、やってみたいそういう役」

「前にやらなかった?」

「やったけどこの歳でもう一回やりたい」

「それ公共の場で言ったらオファーばんばん来ると思うよ」



ガラッと扉が開いて注文した物が運ばれてきた。
「また酎ハイなの?」なんて由里子に突っ込まれた。しょうがないじゃん。ビールだとすごい酔っ払っちゃうんだもん。明日も仕事だからそれは避けたい。
ちなみに由里子はビール三杯目らしい。‥恐ろしい。



「まあもしそんな役することになったらアドバイスあげるよ」

「私のほうが年上なのに〜」

「何言ってんの。私のほうが悪女だもん」

「そんなこと言ってみたいわーい」

「芽依はいい子すぎるんだよ」

「そんなことにゃいもーん!」

「‥もう酔ってんの?」

「酔ってないよー、えへへ」

「‥‥早すぎる」





吉高さんと飲みましょう

芽依が頼むのはいつも弱いやつなのに。
不審に思って店員さんに聞いてみたところ、なんと間違えて別のやつを渡しちゃったらしい。しかも強いの。
そりゃこの子だめだわ。