「あ、そういえば昨日見たよ〜」



何気ない大野さんの一言。それに面白いくらい反応を示した馬鹿が一人いました。


あ、申し遅れました。実況解説はワタクシ二宮和也がやらせていただきます。以後お見知りおきを。


ちなみにここ、楽屋には芽依以外の5人が揃っている。芽依は別の仕事があるとかで個人撮影を一番に終わらせて「お先!」と早々と帰って行った。



「昨日ってひみつの嵐ちゃんのこと?」

「うん、そう」

「あ、俺も見た」


なんてったって潤くんに言われてたからね、見るようにって。リーダーと翔ちゃんも言われてたんじゃない?


「どうだった?」

「どうだった?って、率直な意見でいいの?」

「お願いします」

「相葉ありえない」


ギロッと大きな眼で睨まれた相葉さんは「ひぃ!」と身震いをした。
まあ俺から見ても、あれは駄目でしょう。例えテレビだとしても。



「俺も心苦しかったんだって!」

「テレビだからね、不可抗力的な感じだよね」
「そうそう!そうなの!」


「でもさ、」と潤くんが真剣な顔でぽつりと呟く。

芽依さ、ずっと強がって「大丈夫、怖くない」なんて言ってたけど、途中本気でやばくなって歩けなくなっちゃって。でも俺らさ、前に熱愛報じられたしカメラの前ではそういうことできないじゃん?だから無理言って一旦カメラ止めてもらってさ。あいつずっと謝ってた。まあ収録止めてスタッフの人達に迷惑かけたのは事実だけど、相当頑張ったと思うよ。だってあいつすげえ怖がりじゃん。Perfumeの子達と一緒に「嫌だ、入りたくない」って言いたかったと思う。けど、自分達の番組だしってのもあって我慢したんだよ。


潤くんの言葉に俺らは黙り込んだ。

たかがお化け屋敷じゃん。そうやって思うかもしれない。でも俺らは芽依がどれだけ怖がりかを知っている。ホントにあいつはお化けとかそういう類いの物が無理で、それは決してぶりっことかじゃないんだ。翔ちゃんがジェットコースターに乗ることよりも勇気が必要なことだと思う。



「‥なんか俺、軽く見てた。ごめん」

「いや、でも別に芽依怒ってる素振りも無かったし普通だったじゃん!」


肩を落とす相葉さんを必死に励ます翔ちゃん。確かに今の相葉さんは見てて可哀想になってきた。なんか捨てられた子犬みたい。


「あいつ面倒くさい女だから怒ってるならまだグチグチ言ってくると思うよ」

「俺も別に相葉くんを責めるつもりで言ったわけじゃなくて、‥なんつーか、とりあえず知らせたかっただけでさ」
潤くんが俺達に伝えたかったのは多分、芽依は頑張ったんだよってことだと思う。あいつ滅多に自分から「私頑張った!」なんて言うタイプではないし(ネタでは言ったりするけど)。仲間想いのJらしいっちゃJらしいな。



「あ、でも早く奢れとは言ってたよ」

「相変わらず食い意地すげーな」

「まだ連れてってあげてなかったの?」

「だって俺と松潤と芽依の3人が都合いい日があんま無くて!まじで!」

「何言ってんの」



ハテナを浮かべてこっちを見る相葉さんにニヤリと笑う。






「3人じゃなくて6人で行くんでしょ?」





PerfumeとVIPリムジン放送翌日

(えっ、とそれはつまり‥)
(全員に奢るってことだよ)
(いやいやいや!)