酔っ払いのお節介
『おー、芽依ー!元気してるかっ!?』
「…元気だけど、酔いすぎじゃない?」
『そんなことねえよ!ひゃっほーい!』
「(完璧酔ってんじゃん)」
『ちょっと隼ちゃん代わって……もしもし芽依?』
「裕典?」
『おう。今さ、隼ちゃんと飲んでるんだけど、良かったら芽依も来ない?』
「んー、明日も撮影だしなあ」
『…隼ちゃん奢ってくれるって』
「そういうことでしたら行きましょう。どこ向かえばいい?」
『ハハッ、えっと―――』
「………にしても酔いすぎじゃない?」
電話したときよりも酷い状態になった隼士は、デカい声で歌っている。
カラオケ付きの部屋だから良かったものの、普通のところだったら迷惑極まりない。
「裕典も止めなよ」
「止めても聞かねえんだもん」
そういう裕典もかなりの量を飲んでるっぽい。
とりあえず私もウーロン杯を頼んだ。
連日の撮影で疲れた体にはアルコールが必要だ。明日もドラマ撮影があるけど、そんなに飲み過ぎなければ影響は無いし。
この2人といると、自然と理くんのことを思い出してしまう。
目を閉じれば『Paradise kiss』の現場が浮かんでくる。
…あれからもう1年か。
あのときはまさか理くんと付き合うなんて、思ってもみなかっただろうな。
ずっと一緒にいれば自然と打ち解けていくわけで。
隼士はこんな性格だし、裕典は元から知ってたから、仲良くなるのには時間がかからなかった。
もちろん理くんも。
その当時は知らなかったけど(直接顔は合わせてないから)デビュー作が『白夜行』だし、その話でも盛り上がったっけ。
「ほら、芽依も歌えよ!」
「ちょ、酒臭…」
勝手にA・RA・SHI入れてるし…。抜かりない奴だよ、本当。
「私歌わないよ、これ」
「はぁ!?何でだよ!」
「プライベートでまで嵐の曲歌いたくないもん」
「お前、嵐大好きじゃねえのかよ!」
「それとこれとは話が別でしょ!?」
ああ、もう。酔っ払いの相手ってマジで面倒くさい。
裕典もケラケラ笑ってないで助けろっつーの!
「あーあ、芽依潰れちゃったし」
「早くね!?」
「どうすんの。明日もドラマらしいし、そろそろ送ってかねえと」
「あぁ、それなら適役を呼んどいた」
ガチャッ
「ったく、隼士!何だよ急用って」
「え、理ちゃん」
「おぉ、裕典もいたんだ…って、」
「芽依潰れちゃってさー。明日も仕事らしいから送ってってやってよ!」
「……ハァ」
「ちょっと、何だよ溜め息ー!最近会えてないだろう2人にプレゼントだっつうのに」
「…俺ら別れたから」
「…へ?」
「だから、俺ら別れたの。まぁでも一応送ってはいくよ、心配だし」
「……」
「……」
「じゃ、お前らもあんま飲み過ぎんなよ」
バタン
「なあ、裕典」
「…何?」
「もしかして俺ら、余計なことしちゃった?」
「…多分」
酔っ払いのお節介
(てか何で別れたんだろ)
(まあ、色々あるんじゃね?)
「…元気だけど、酔いすぎじゃない?」
『そんなことねえよ!ひゃっほーい!』
「(完璧酔ってんじゃん)」
『ちょっと隼ちゃん代わって……もしもし芽依?』
「裕典?」
『おう。今さ、隼ちゃんと飲んでるんだけど、良かったら芽依も来ない?』
「んー、明日も撮影だしなあ」
『…隼ちゃん奢ってくれるって』
「そういうことでしたら行きましょう。どこ向かえばいい?」
『ハハッ、えっと―――』
「………にしても酔いすぎじゃない?」
電話したときよりも酷い状態になった隼士は、デカい声で歌っている。
カラオケ付きの部屋だから良かったものの、普通のところだったら迷惑極まりない。
「裕典も止めなよ」
「止めても聞かねえんだもん」
そういう裕典もかなりの量を飲んでるっぽい。
とりあえず私もウーロン杯を頼んだ。
連日の撮影で疲れた体にはアルコールが必要だ。明日もドラマ撮影があるけど、そんなに飲み過ぎなければ影響は無いし。
この2人といると、自然と理くんのことを思い出してしまう。
目を閉じれば『Paradise kiss』の現場が浮かんでくる。
…あれからもう1年か。
あのときはまさか理くんと付き合うなんて、思ってもみなかっただろうな。
ずっと一緒にいれば自然と打ち解けていくわけで。
隼士はこんな性格だし、裕典は元から知ってたから、仲良くなるのには時間がかからなかった。
もちろん理くんも。
その当時は知らなかったけど(直接顔は合わせてないから)デビュー作が『白夜行』だし、その話でも盛り上がったっけ。
「ほら、芽依も歌えよ!」
「ちょ、酒臭…」
勝手にA・RA・SHI入れてるし…。抜かりない奴だよ、本当。
「私歌わないよ、これ」
「はぁ!?何でだよ!」
「プライベートでまで嵐の曲歌いたくないもん」
「お前、嵐大好きじゃねえのかよ!」
「それとこれとは話が別でしょ!?」
ああ、もう。酔っ払いの相手ってマジで面倒くさい。
裕典もケラケラ笑ってないで助けろっつーの!
「あーあ、芽依潰れちゃったし」
「早くね!?」
「どうすんの。明日もドラマらしいし、そろそろ送ってかねえと」
「あぁ、それなら適役を呼んどいた」
ガチャッ
「ったく、隼士!何だよ急用って」
「え、理ちゃん」
「おぉ、裕典もいたんだ…って、」
「芽依潰れちゃってさー。明日も仕事らしいから送ってってやってよ!」
「……ハァ」
「ちょっと、何だよ溜め息ー!最近会えてないだろう2人にプレゼントだっつうのに」
「…俺ら別れたから」
「…へ?」
「だから、俺ら別れたの。まぁでも一応送ってはいくよ、心配だし」
「……」
「……」
「じゃ、お前らもあんま飲み過ぎんなよ」
バタン
「なあ、裕典」
「…何?」
「もしかして俺ら、余計なことしちゃった?」
「…多分」
酔っ払いのお節介
(てか何で別れたんだろ)
(まあ、色々あるんじゃね?)