やっぱりエエ男村上信五
「ほお、じゃあ今はフリーなんや」
「そういうこと」
やっとこさ取り付けられた芽依とメシ食う会。(命名はもちろん俺。センスええやろ!)
連絡してからどれだけの日にちが経ったかは知らん。そんなもん数えたところでどうにもならんやろ!
話を聞いてみると、向井くんと別れてから彼氏がいないらしい。
「珍しいな」
「…私そんなに軽い?」
「いやいや、そうじゃないって」
周りが芽依を放っておくことが、ってこと。
鈍感すぎる芽依は気付いてないみたいやから、俺も詳しいことは言えんけど。
「この人ええなぁって人とかおらんの?」
「うーん…今のところは」
「何で?エエ男いっぱいいるやん」
「それはわかってるけど、好きにはなってないんだもん」
芽依の表情が曇ったように見えるのは、立ち上る煙のせいだけじゃないと思う。
ホンマにコイツは気持ち悪いくらいモテる。しかし厄介なことに超がつくほどの鈍感やから、男どもは苦労してるっちゅうことや。
あ、俺はそんなんちゃうで?
普通に好きやけど、恋愛感情ではない。
これだけモテるんやから男が切れることは無いのかと思いきや、そうでもなくて。
意外と真面目なとこがあるから、自分も好き(恋愛感情として)な相手じゃないと付き合わないらしい。
だからか、芽依は付き合ったら、そこそこ長く続くことが多い。
「…告白してくれた人はいるの」
カルビをひっくり返しながら、ポツポツと芽依は言葉を紡いでく。
「でも、そういう風には見れなくて」
「…そうか」
「良い人なのはわかるんだけど」
俺はその人が誰なのか知らんから何も言いようがないけど、芽依がその人ときちんと向き合ったってことは伝わった。
「…まあ、焦らんでエエんやない?」
「……」
「正直、今めっちゃ忙しいやん」
「…うん」
「やから別に無理して恋愛する必要なんて無いし、『仕事が恋人です!』みたいなんも全然良いと思うで」
お互いに話に夢中になっとったから、カルビは少し焦げてしまった。案の定、口に入れたら苦くて。
でもその苦味は全然嫌な感じではなく、何でか知らんけど、俺も芽依も美味い美味い言いながら食い続けた。
芽依がこういう話できる男友達ってそんなにいないと思う。鈍感でも、無意識に制止されているんだろう。
だから、できるだけ俺が聞いてやりたい。
ああ、やっぱり俺ってエエ男や!
やっぱりエエ男村上信五
「そういうこと」
やっとこさ取り付けられた芽依とメシ食う会。(命名はもちろん俺。センスええやろ!)
連絡してからどれだけの日にちが経ったかは知らん。そんなもん数えたところでどうにもならんやろ!
話を聞いてみると、向井くんと別れてから彼氏がいないらしい。
「珍しいな」
「…私そんなに軽い?」
「いやいや、そうじゃないって」
周りが芽依を放っておくことが、ってこと。
鈍感すぎる芽依は気付いてないみたいやから、俺も詳しいことは言えんけど。
「この人ええなぁって人とかおらんの?」
「うーん…今のところは」
「何で?エエ男いっぱいいるやん」
「それはわかってるけど、好きにはなってないんだもん」
芽依の表情が曇ったように見えるのは、立ち上る煙のせいだけじゃないと思う。
ホンマにコイツは気持ち悪いくらいモテる。しかし厄介なことに超がつくほどの鈍感やから、男どもは苦労してるっちゅうことや。
あ、俺はそんなんちゃうで?
普通に好きやけど、恋愛感情ではない。
これだけモテるんやから男が切れることは無いのかと思いきや、そうでもなくて。
意外と真面目なとこがあるから、自分も好き(恋愛感情として)な相手じゃないと付き合わないらしい。
だからか、芽依は付き合ったら、そこそこ長く続くことが多い。
「…告白してくれた人はいるの」
カルビをひっくり返しながら、ポツポツと芽依は言葉を紡いでく。
「でも、そういう風には見れなくて」
「…そうか」
「良い人なのはわかるんだけど」
俺はその人が誰なのか知らんから何も言いようがないけど、芽依がその人ときちんと向き合ったってことは伝わった。
「…まあ、焦らんでエエんやない?」
「……」
「正直、今めっちゃ忙しいやん」
「…うん」
「やから別に無理して恋愛する必要なんて無いし、『仕事が恋人です!』みたいなんも全然良いと思うで」
お互いに話に夢中になっとったから、カルビは少し焦げてしまった。案の定、口に入れたら苦くて。
でもその苦味は全然嫌な感じではなく、何でか知らんけど、俺も芽依も美味い美味い言いながら食い続けた。
芽依がこういう話できる男友達ってそんなにいないと思う。鈍感でも、無意識に制止されているんだろう。
だから、できるだけ俺が聞いてやりたい。
ああ、やっぱり俺ってエエ男や!
やっぱりエエ男村上信五