二日後の生放送以外の部分は一昨日全て撮り終えた。本番に向けてのリハーサルの後、ご飯を食べに行こうと誰かが提案。
スタッフと香里奈氏、吉高ちゃん、そして芽依と私が集まった。



「あたし絶対何か起こると思う」

「生放送で?」

「うん。特に芽依」

縁起でもないこと言わないでよ〜


まだ飲み始めたばかりだというのに、芽依ったらもう顔が赤い。香里奈ちゃんと吉高ちゃんは強いからまだまだ平気そう。
私もそこそこイケるよ。少なくとも芽依よりは!


「でもさぁ、まさか3人とこんなに仲良くなれるとは思わなかった」


ふと思い出したかのように香里奈ちゃんが言った。


「2人とは全然絡みなかったし、芽依とは友達だったけどそんなに仲良くなかったじゃん」

「前にドラマやったとき、絶対あたしのこと嫌いだったでしょ」

「そんなことないよ」

「嘘!絶対嘘!嫌いオーラ超出てた!」


そういえば香里奈ちゃんと吉高ちゃんはドラマ一緒にやるの2回目だっけ。そのときは全然喋ったりしなかったらしいし、今こうして仲良くしてるのがちょっと不思議かも。


きっと私達が仲良くなれたのは、少なからず芽依のおかげだと思う。
唯一みんなと接点があったから、芽依が話す機会を設けてくれたりした。


私は芽依とドラマ一緒にやるの初めてだったから知らなかったけど、前に一緒にやったことがある吉高ちゃんが言ってた。「芽依はイイ現場を作る天才」って。

こうしてご飯に行くくらいキャストとスタッフは仲良いくらいだから、この現場は良い雰囲気なんだろう。
主演級になるとスタッフを見下す人もいるけど、芽依は正反対だ。誰よりもスタッフに気さくに話しかけて、周りを気遣っていた。

初めての月9で緊張していた私のこともすごく気にかけてくれて。何かある度に優子優子って。



「てかあたしAKBとは絶対仲良くなれないと思ってた」

「えー!それ偏見!」

「だってさ、女アイドルってぶりっこ多いじゃん」
ちょっと!私も女アイドル!

「芽依はアイドルっぽくないじゃん」

「最近何目指してんの?芸人?」

違うよ!アイドルアイドル!


必死に答える芽依に2人は大爆笑。
芽依は頬を膨らませてブーブー言ってる。その顔可愛いんですけど。


久しぶりの連ドラがこの作品で良かった。

芽依がいて、香里奈ちゃんがいて、吉高ちゃんがいて。こんなイイ現場、この先あるのかな。

3ヶ月前は不安でいっぱいだったけど、今は達成感でいっぱいだ。終わってしまうことに寂しさも感じる。

まぁでも、まだ終わってないけどね。
生放送、噛みませんように!





私が恋愛できない理由

(迎えた本番、芽依は立ち上がるときに思いっきり転んだ)(本当に期待を裏切らない人だ)