今日俺ん家寄ってって。絶対ね。

Mステが終わって帰ろうと思っていたら、ニノが突然そんなことを言ってきた。携帯をイジりながらサラッと。

だからニノと同じ車に乗って、ニノん家で降ろしてもらった。



「なぁに?用事?」

「まぁまぁ、そんな焦りなさんな」


私の家に来ることはあるけど、ニノの家に私が行くことってあんまり無いかも。久しぶりな感じがする。

テレビの周辺にはたくさんのゲーム機器。
久しぶりだけど、相変わらずだ。


「今日泊まってく?」

「いや、いいや。明日も仕事だし、着替え無いし」

「着替えくらい貸してやるのに」



コートを脱いでテレビの前にちょこんと座っていると、Wiiを取り出して「やろ」と一言。
…もしかして、それだけのために私呼ばれた?

ゲームは嫌いじゃないし、なんだかんだ言ってニノも教えてくれるからいいんだけど。何か用なのかと思ってたから、なんか肩の力が抜けた。


「え、何コレ。ニノー、何か変なことなった!」

「ちょっ、お前何やってんの」


私がやったらどうしても変な方に行くのに、ニノにやらせたら一発で直る。さすがゲーマー。私が下手なだけなことは言わないでほしい。

すっかりハマってしまい、気付けば2時半。
さすがにそろそろ帰らないと明日がヤバい。


「そろそろ帰るね」

「あ、もうそんな時間か」


ゲームの片付けを手伝って、コートを着る。


「送る」

「え、いいよ。ニノも明日仕事でしょ?」

「あのねぇ、ニノちゃんがいいって言ってんだからいいの!ほら、先乗ってて」



ニノから車のキーを預かって、先に駐車場に向かう。

今日のニノ、なんか優しい。何かあったっけ?誕生日はまだ先だし、明日は相葉ちゃんの誕生日だけど私とは関係無いし…うーん。


エンジンをつけ暖房を入れ、車が少し暖まってきたくらいでドアが開いた。


「ここ撮られたらどうする?」

「撮られないでしょ、メンバーなんだから」

「昔潤くんと報じられたのはどこの誰だっけ」

「う…」



時間帯のせいか人通りが少なく、いつもより早く私の家に着いた。

念のためマンションから少し離れた場所に車を停める。


「はい到着ー」
「ありがとう。気を付けて帰ってね」

「はいはい。あ、はい、コレ」


さり気なく、本当にさり気なくニノは後ろの座席から荷物を取り出した。結構大きめな包み。


「?何これ?」

「ニノちゃんサンタからのクリスマスプレゼント」

「え、嘘!」

「どうせ明日は予定入ってるだろうから」

「えーありがとう!嬉しい」

「んふふ、あんたそれすげえ欲しがってたでしょ」


私が欲しがってた物?
最近ニノの前で何が欲しいだなんて言ったっけ。記憶に無い。

ちらりと袋の中を覗くと、箱には“任天堂”の文字。

Wiiの、クリスマス限定のやつだ。

マツコさん達がゲストの『嵐にしやがれ』で、ニノからクリスさんへのプレゼントがコレだった。確かにそのとき、欲しいって連呼してたかも、。


あんな収録中の何気ない一言を、覚えててくれてたなんて。


「…ニノ、ありがとう」

「きっと今稼いでる芽依ちゃんのことだから、コレの3倍くらいの値段の物をお返しでくれるんだろうなー」
「えぇ!3倍!?」

「んははは」





前夜のプレゼント