「ルフィ、ごめん。おれ、次の島でこの船を降りたいと思ってる」

 そんな声が聞こえてきたのは、妙に目が冴えて眠れない夜のことだった。耳を澄ましてみてもその先はより小さな声で話しているようで聞きとれず、事情やウチの船長の決断を知らないまま部屋に戻った。結局その日は碌に眠れなかったが、きっと昼寝をし過ぎたせいだろう。








 ひと月ほど前。ナマエに告白をされた。

「ごめん。ゾロのことが、Wそう言う意味Wで好きなんだ」

 あのクソコックと違ってさほど女に興味を示すこともなく、5つか6つ歳上だからか、海賊らしからぬ穏やかで冷静な男。そんな奴がまさか自分を好きと言ってくるとは思わなかったので、驚きのあまり言葉を失ったことを覚えている。

「……おれは、お前のことは仲間としてしか見れねェ」
「うん。分かってる」

 困らせてごめん、と眉を下げるその顔は少し寂しそうで罪悪感が湧くが、事実以外に述べようがない。言葉を選んだところでこいつが傷付くだけだったから、きっぱりと伝えるほか無かった。

「どうなりたいとか、そういうのは考えてなかったんだ。ただ伝えたかっただけだから」

 そう言ったアイツの顔は随分と清々しい表情に見えた。同じ船の仲間でいられるという自分が望んだ形になるだけなのに、どうしてか少し面白くないような気持ちになったが、それが何故かは分からなかった。その後もナマエからその日について触れられることはなかった。









 翌朝。昨日船を降りるとルフィに相談していた男──ナマエは、いつもと変わらない様子で笑っている。それに苛つくものの、盗み聞きをしていたことを自分からバラすなんて格好悪いことも出来ず、ナマエにもルフィにも何も言えない。

「ゾロ?」
「っ、」
「あ、ごめん。ぼーっとしてるから体調でも悪いのかと思って」

 ナマエは申し訳なさそうに俺を見る。もともと視野が広く、周りをよく見ている奴だ。親愛のような温かい視線だってこの船の仲間達全員に平等に向けられるものであって、今の言葉もこの表情も特別なことじゃない。

 特別じゃないから、なんだっていうんだ? コイツのW特別Wを蹴ったのはおれだ。それなのに心臓がキリキリと痛むのは、腹の底が鬱陶しいほどの焦燥を訴えるのは何故だ。

「……話が、ある」

 気付けばそう口走っていて、きょとんとした顔のナマエの腕を掴んでいた。年上のくせに、自分のそれよりも随分と細く頼りない腕だと思った。

 今は全員出払っている男部屋にナマエを連れてきたは良いものの、どう会話を切り出せば良いのか分からない。まずは盗み聞きを白状すべきか、それとも知らないていで遠回しに聞くべきか。言葉に迷って目線を彷徨わせていると、ナマエが突然「ごめん」と言うので反射的にその眼を見た。

「……何がだ」
「おれ、ちゃんと隠してたつもりだったんだけど」

 ナマエはとても言いにくそうにそれこそ目線をあちこちへ彷徨かせながらそう言った。……隠してた? 何を? 

「もうあんまり、ゾロに話しかけないようにするから」
「…………、は?」

 ナマエの突然の言葉に間抜けな声が喉を滑り落ちたが、ナマエは構わず言葉を続けた。

「実は、次の島で一旦この船を降りるつもりなんだ」

 きっぱりと告げられた言葉。それがざわざわと心の内側に拡がり、侵し、蝕んでいく感覚。船を降りる。もしそうなったらこんな世界じゃ、もう二度と会えない可能性の方が高い。

「だから、もうちょっと我慢してくれたら助かる」
「……おい、」
「それまではどうしてもこの船でお世話になるけど。もし同じ部屋で寝るのが嫌だったらおれは外ででも」
「聞け!」

 強めの語気で言葉を遮ると、びくりとナマエの肩が揺れた。もともと分厚くもない肩周りが今日は一段と細く薄く見える。ナマエはもう一度「ごめん」と零したがその後は何も言わなくなったために沈黙が流れた。

 何故おれの話が出てくる。それが船を降りる直接の要因と関連があるのか? 考えたところで分かりそうになかったのでナマエを見ると、どこか不思議そうに、そして不安げにおれを見ていた。

 おれよりもクソコックよりも少し低い身長。ルフィと同じぐらいだといつか話していた気がするが、戦えば弱くはないのを分かっているのにどうもあの頑丈な船長と比べるとどこか儚く感じる。こいつを馬鹿にしてる訳じゃなくて、ただなんとなく守ってやらないといけないような妙な感じだ。

 上目に俺を見遣るその眼に、腰骨だか背骨だかのあたりをぞくりとした何かが這い回る心地がしたが、邪念とともに振り払って言葉を選ぶ。

「……なんの話してんのか分からねェが、おれは昨日の夜、お前がルフィに船降りるっつー話してんのが聞こえたから連れてきただけだ」
「! そう、か。ごめん、早とちりだった」
「……マジで、降りんのかよ」
「………」

 また訪れた沈黙に苛つき、「船降りてこれからどこで何すんだよ」と更に問い詰める。こいつの申し出に船長がもしも納得したのなら、それをただの船員であるおれに止める権利はない。海賊団の序列でルール、そんなことは分かっている。
 しかし手放したくないと頭が思ってしまうので、ちゃんとした理由を聞かずにいられない。それが出来るまで逃してやれるものか。

 自分のそんな感情が体に響いたのか、「痛ッ」とナマエが呻くほどに、細い手首を握っていた自分の手に力を込めてしまっていたらしい。悪ィ、と呟いて少しだけ力を緩めると、眉を下げたナマエがぽつりと言った。

「……離れたいから」
「は?」
「ゾロと、離れたい。ごめん」

 寂しそうな顔で無理やり笑顔を作ったナマエに、申し訳なさそうにしながらもはっきりとそう告げたナマエに、ドクンドクンと心臓が波打つ。

 離れたい。おれから離れるために船を降りる。なんでだ。テメェはおれを好きだと言ったじゃねえか。──好きだからか? 平気そうにしてたくせに、おれがその気持ちに答えられないならもう顔も見たくねェってのか。

「ルフィには『この船の仲間を好きになってしまったから、一緒にいるのが辛いから船を降りたい。そいつのこと忘れられたらまた会いに来る』って言ったけど」
「……ルフィは、何つった」
「W分かった。早く忘れて早く帰って来いWって。ルフィらしいよな」
「………」

 ルフィもナマエを気に入っているはずだ。だからあっさりと手放す訳がないと、そう思うのに。目の前のナマエが嘘をついているようにも見えなくて、いよいよ本当にコイツが船から居なくなる現実が近付いていることを悟る。

 ルフィはナマエの言葉をその意味通りに受け取ったのだろう。例えば数ヶ月で帰ってくる可能性もあるだとか、そんな風にうまく言いくるめられたかもしれない。
 どう考えたってそんなつもりじゃないことは、コイツがこの船に二度と帰ってくるつもりなんてないことは、他人の感情には疎い自信がある自分でも分かる。

「分かってると思うけど、ゾロは悪くないよ。全部おれが悪い」
「……ンなこと、ねぇだろ」
「あるよ。ごめんな」

 遮るように、これ以上何も言ってくれるなと言うように、それでもやたらと穏やかな声でナマエは言った。何回謝るんだよ。謝ればおれが引き下がると思ってんのか。そう言いたいのに声にならないまま、ナマエは部屋を出て行った。



▽▲▽▲▽



 見送りの時、チョッパーやウソップはぐすぐすと鼻を啜って泣いていた。ナミも泣きそうなのを堪えていて、ナマエはそれに対して「二度と会えなくなるわけじゃないから」と笑っていた。フランキーとブルックは元気でなと言葉をかけ、クソコックは飯はちゃんと食えよと肩を小突き、ロビンは眉を下げて寂しそうに笑っていた。

 二度と会わないつもりだろうが。

 また会えると思いながら別れを惜しむコイツらの前ではどう間違っても言えないその言葉を、喉の奥で押し殺した。苛立ちとそれに似た焦燥感がおれの内側を侵食し続ける。
 ルフィは「絶対ェ戻ってこい!」といつも通り大きな声で、しかし珍しく強がっているような表情だった。

「じゃあまたな、ゾロ」
「……あァ」

 碌に言葉も出てこないおれへ、律儀で短い別れの挨拶。随分と清々しく見えるその表情のどこに、おれへの慕情があるってんだ。そんな風に笑えるなら側にいりゃいいだろうが。

 コイツの気持ちを無視したそんな言葉も何もかも言える筈がなくて、結局気の利いた台詞も告げられないまま、ナマエは船を降りた。




 


 ナマエを降ろした船が島を出航してから数日。毎日アイツのことを考えては、それを振り払うために修行した。

 もしも次に会えるとしたら、アイツはおれを好きじゃなくなっているんだろうか。代わりに他の人間を、他の男を好きになっているのかもしれない。アイツが誰かに笑いかけてその身を委ねているのを想像して、ざらりと心臓のささくれが逆立つような心地だった。

「……馬鹿じゃねェか」

 今更だ。何ヶ月もアイツの気持ちに応えられず、あの日おれから離れたいと──離れなければ辛いほどにおれを好きだと改めて言ったナマエにも何も言えなかった。
 それがどうだ、他の男にその眼が向けられることを想像したら腹の奥底から湧き上がるのは嫉妬、支配欲、独占欲。それらは全部、アイツを自分のものにしたいと思う気持ちがなけりゃ生まれねェ。

「……ナマエ」

 誰にも聞こえないような声でぽつりと呟いてみると、やたらと女々しい音になった。



「ゾロ」

 突然、すぐ横からルフィの声がした。気配を読むことにはそれなりに長けている筈なのに、全く気付かなくて肩が揺れた。

「なァ、ナマエが言ってた『好きなやつ』って、やっぱゾロのことか?」

 ルフィが恋愛という感情を認識していることにまず驚き、そしてナマエの言葉からおれにたどり着いたことにも驚いた。大体のことを理解しているようなので「そうらしい」と答えた。いつもダダ漏れのルフィの感情が見えない。首を傾げて「ふーん?」と何を考えているのか分からないような声で返事をした。

「じゃあ、おれが貰っていいか?」
「…………、は?」
「ゾロは要らねェんだろ?」
「……いや、もうナマエはこの船に、居ねェだろ」
「あァ、戻ってきた時におれのもんにするってことだよ!」

 「ナマエとは絶対また会える気がすんだよなァ」と最終的にはけらけら笑ってルフィは立ち去った。

 また会える。その言葉に肺の中の重苦しい空気が少し軽くなったが、「おれのもんにする」の言葉がじりじりとまた胸を焼いた。仲間としてかそれ以上の関係性を指してかは分からないが、ルフィはああなったら聞かない性格だ。

 たとえばルフィがナマエの手を取って船に連れ戻したとして、あの船長をナマエは拒めるだろうか。無理だろうな。おれたちみたいな年下にはとことん甘いナマエのことだ、言われるがまま甘えさせて世話を焼くに決まってる。

 もしルフィが仲間へ向ける以上の感情を見つけたとして、ナマエにその意思をもって触れたりしたらどうだろうか。絆されてそれを受け入れるところを想像して暴れまわりたくなる。

 そんなもんはただの想像で、過程はどうあれナマエがこの船にいる当たり前の日常を望んでいた筈なのに今となっちゃ、他の人間に優しくするアイツをただおとなしく見ていられるのか疑問だ。離れて一週間でこんなにも醜い感情に気付く自分に、更に言えばこんなモンが腹の中にあったのにナマエに何も言えなかった自分に苛立ちが募った。



▽▲▽▲▽



 2年後にシャボンティで。ルフィがおれたちに約束を伝え、おれは鷹の目の元で修行をした。その間もナマエのことを忘れることはなかったが、あの頃より少し熱が薄くなった気持ちにはなれた。というか、がむしゃらに鍛錬に打ち込んでどうにかして置き去りにできていた、という表現が正しい。

 ただ当たり前だが、あのクソコックほど女に興味は無いがそれでも溜まるもんは溜まる。アイツが降りた後の船の上ではなんとなく罪悪感となけなしのプライドがあって考えるのを避けていたが、長く離れていることに加えていつ会えるか分からない今の状況では、欲にまみれたこの頭がアイツを思い浮かべるのを止められなかった。

「ナマエ……ッ」

 その名前を情けなく呼びながら果てる。代え難い快感を得られる反面、脳の片隅に残る罪悪感。痴態を想像する度にアイツが他の男に触られているかもしれないとかそういうことを考え始めてしまって体の疲労度の割に寝つきが悪くなったりはしたが、それでも不思議と「死んでいるかもしれない」とは思わなかった。

 ナマエの「二度と会えないわけじゃない」を信用しているというより、「ナマエとは絶対また会える」という我らが船長の言葉が大きかったのがなんだか癪だったが。



 約束の2年が経ち、W全員W揃ってシャボンティ諸島を出発した。魚人島へ行き、戦いに勝って久し振りに宴をして酒を飲んで騒いだ。おれの船の奴らは皆、まるで何も変わっていない。

 ナマエが居ないだけ。ナマエが居ればこの上等な酒ももっと美味いんだろうなと、馬鹿なことを思う自分が可笑しいだけだ。

「やたら感傷的じゃねェか、クソマリモ」
「……ンだよコック。喧嘩売ってんのか」
「ナマエのことは吹っ切れたのかよ?」

 いつもなら。いつもならどうでも良い売り言葉に買い言葉で殴り合いが始まるところだ。それが、おれのいつも通りの言葉に怒ることもなく急に真面目な声でそんなことを言いやがるから。「なんで知ってんだよ」と弱さを溢して問いかけた。このコックに心配されるなんざ一生の恥だ。

「おれのことはさて置き、ナミさんやロビンちゃんが未だに寂しがってるから言うが」
「………」
「ナマエはお人好しで世話焼きだ。テメェにだけじゃねえ、アレは全員にそうだった」
「……知ってる」

 知っている。平等に与えられる親愛、船長も船員も同じように甘やかして受け入れる。だからこそおれに向けられていた感情は誰も手に入れられないW特別Wだった。

「テメェがどうこうしなくても、ナマエが見つかっちまえばルフィあたりが力づくで連れ戻そうとするだろうが、おれはあの人誑しが面倒な奴を誑し込んで離れるに離れられなくなってるとか、そういう気がしてならねぇワケよ」
「ナマエはそこまで柔じゃねえだろ」
「話聞いてたか? 強い弱いの前に、底抜けのお人好しなんだっての」
「……おれにどうしろってんだ」

 遠回りなコックの言葉に苛立ちながら、自分よりも他人の機微に聡いだろう人間の答えを聞くために問いかける。コックは煙草の煙を吐きながらちらりとおれを見て言った。

「ルフィだけじゃ奪い返せねえ時、せいぜいテメェが素直になって、ナマエを連れ戻す餌になれっつーハナシだ」
「はァ……?」
「欲しけりゃ奪うのが海賊だろうが」

 クソコックはもっともらしくそう言って、ナミ達の方へ歩いていった。欲しけりゃ奪う。ナマエが既に誰かのもんになってる前提で話すのが気に食わなかったが、一理ある。アイツが自分の意思で出て行ったとしても、手元に置いておきたいならそうすれば良い。








 それなら離すべきではなかったと知るのは、炎と氷の島に上陸し、王下七武海の一人から同盟話を持ちかけられた時だ。

「お前らの船には元々、もう一人クルーがいただろう?」

「そいつは今ウチのクルーとしておれの船にいる。……同盟を組めばいずれ会わせてやることぐらい出来るが、どうする?」

 にやりと笑うそいつに全員動揺したかもしれないが、殺意に近すぎる感情が湧いたのはこの場ではおれだけだったかもしれない。

 W会わせてやることぐらい出来るW? わざとらしい言い方をしやがって。余程、ナマエが自分のものだと言いたいらしい。

「……ナマエは無事なんだろうな」

 我ながら、あからさまに威嚇した声だった。目の前の男が顔色ひとつ変えないことに舌打ちしたくなる。

「当たり前だ。クルーだと言っただろ、人質を取ってるわけじゃねェ」
「………」
「フェアじゃないから一応言うが、ナマエはこの島には居ない。麦わらの一味に会った時、ナマエが『戻りたい』と言えばそれに従う。そういう契約だが、まあ……。お前らに会えなければ関係ないからな」

 四皇を引きずりおろす策があると同盟の目的を説明した男にルフィは即決したらしい。こいつはフェアだなんだと言うが、この機を流すとナマエには会わせないと言いたいんだろう。まあウチの船長はそこまでの意図は汲んでおらずただ面白そうだと感じた可能性が高いが。






 ドレスローザを経て、ゾウを経て、ワノ国での戦いを経て。一回死んだような大怪我を無理やり治して戦ったおれの身体は大概限界で、しばらく動けなかった。

 その動けないおれの身体の側にそろりと誰かが座る。

「……ナマエ……?」
「久しぶり、ゾロ」

 「怪我、痛むか?」なんてあっさりと言葉をかけるナマエを頭から爪先まで見て、眉を下げた笑顔を見て。ああ夢じゃないんだと思ったら、動かない自分の体が急に恨めしく思えた。

「起こしてごめん。傷に障るからもう寝な」
「……んで、今なんだ」
「え?」
「身体、動かねぇだろうが……」

 身体が動けば、その手を引いて抱き締めて、なんなら布団に押し倒して閉じ込めてやるのに。
 ナマエは一瞬ぽかんとして、くしゃりと笑った。「元気になったら、酒でも飲もうよ」と笑うこいつは、おれが久しぶりに再会した自分に対して、他のやつらの前では言えない邪な気持ちを抱いているなんてことは知らないんだろう。
 疲労からの眠気がまたやってくるのを疎ましく思いながら、どうにか指先でナマエの服の裾を摘む。

「おれが起きるまで、ここに、いろ」

 その返事を聞かずに意識を手放したおれが、目が覚めたらナマエがいないことに感じたのは憤りなんかよりも、落胆や焦燥だった。

 ナマエの居ない自分の布団の傍らにはやがてチョッパーが来て、傷の様子を見てくれた。それに礼を言いながらも気持ちは晴れない。
 パンクハザードでのトラ男の言葉が浮かんだからだ。

 ──麦わらの一味に会った時、ナマエが『戻りたい』と言えばそれに従う。そういう契約だ

 じゃあもしもナマエが戻りたいと言わなかったら。あいつはこれからもあっちの船に乗って、おれ達と旅することもないのだろうか。同じものを目指しているならまた会う可能性はあるが、それはいつだ? それを逃したら、おれは。

「……欲しけりゃ、奪う」

 ああ、そうか。単純なことじゃねえか。
 手招きしたって来てくれないなら、この手で掴んでモノにするしかない。首にかけられた賞金が億を超えて漸く気付くなんて、随分と回り道をしたもんだ。
海賊になった日

戦利品はただ一つ