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「おはよう、妙ちゃん」
「おはよう九ちゃん」
『おはよー妙ちゃん九ちゃん』
「「………‥‥‥‥‥」」
『あれ、シカト?』
「尻尾!!!おはようアルー!!!!!!!!」
『ぐはっ!?お、おはよう神楽ちゃん‥とび蹴りやめて、ほんと』
「えー面白くないアル」
『蹴るならそこにいるサド王子にしなよ』
「んー?どっかの誰かが調子乗ってる声が聞こえんなァ。誰だろーわかんねーなァ」
『痛い痛い痛い痛い!!!!ほっぺ抓んな!!!』
「よく伸びる頬でさァ」
『肉がついてるって言いたいんかゴルァ!!!』
「尻尾うっさいアル」
『誰が元凶だと思って‥‥!!!』
「コイツでさァ」
「姉御アル」
「やだ、九ちゃんよ?」
「‥‥‥え、僕なの「お妙さーーーーーん!!!おはようございまグホベェっ」‥………」
「何しにきとんじゃゴリラァァァァァァ!!!!!!!!」
「ぎゃァァァァゴリラが飛んできたァァァァァ!!!」
「仕事、仕事………ぎゃァァァァ!!!」
騒がしい教室を見て、毎朝同じようにため息をつく。
「はーいチャイムなったから全員座りなさーい」
と、現れたのは問題児クラスと言われるうちの担任……銀八先生。
「せんせーまだチャイムなってないと思うんですけどー…」
「なァに言ってんの。さっきチャイムなったからねちゃんと。先生の聞き間違いとかありえないからね。先生完璧な人間だからァ、間違いとか一回もしたことねーし?てゆーか間違いを犯す人間逆に見てみたいって言うかァ?まぁせんせい自他共に認めるイケイケな先だか」
キィィィンコォオオオオンカァァァーンコォオォォォン…………
「……ま、人間たまには間違えることもあるさ。み〇お」
「いやなに自分の間違いうまくまとめようとしてんのォォォォォオ!?」
「なァに言ってるんだね新八君。世の中完璧な人間なんていないんだから。誰にだって間違いはあるんだから。」
「さっき言ってた事と真逆なんですけど!!!自分の意思くらい貫き通せよ!!!」
「真逆…?何言ってるんだね新八君。先生の意見が揺れた事はないからね。いつまでも一途に貫き通してるからね。俺の魂動かせると思ったら大間違いだからね!!!」
『先生、サムイこと言ってないで早く授業初めてください』
「はいはーい。じゃ、教科書56ページ開いてー」
やっと始まった。
この茶番は授業前に必ずと言っていいほど行われる。10割方これのせいでこのクラスは授業の進みが恐ろしく遅い。酷い時はこの茶番に授業まるまる使い果たすんだからもったいない事この上ない。というか私はなんのために学校来てるんだ。
まァいい、さっさと準備を………って、
あれ?
『筆箱忘れた……!?』
いかん、これはいかんやらかした!
授業はよ始めろって言った奴が筆箱忘れるとか、ありえなすぎる………!!!
って問題はそこじゃない。シャーペンもボールペンも何もないから授業ノートが取れない。いくらあの人の授業でも、ノートを取らないとあとから成績に響くから絶対忘れちゃダメなモノなのに。
………………と、いうか、バレてないよね………??
私は一番廊下側の一番後ろの席。頼れるのは隣と前だけだが、ここで大問題があります。さてなんでしょう?
A.隣の席にいるのは沖田君なのです。
沖田総悟には…沖田総悟には、バレたくない。何故って?からかわれてめんどくさいからさ。あの毒舌の餌食になるのは嫌だ…絶対嫌だ。
バレてないよね?と思って、そっと目線を沖田総悟の方に向ける、と……………
意地の悪い、たっのしそーな顔でこちらを見ていました。
死にたい。
あの後の沖田はめっちゃウザかった。
それはもうあの綺麗な顔をむっちゃくちゃにぶん殴りたいくらいに。あの整った顔を痣だらけにしてやりたいくらいに。
「なんか言いやした?」
『イエナニモ』
こえーよ。ちょっと小声で言っただけなのに聞こえてるとかどこの地獄耳だよ。
「プッ………あんなこと言っといて筆箱忘れるとか…馬鹿でさァ」
『………教科書じゃないだけいいでしょ』
「筆箱忘れちゃー何も書けねーじゃないですかィ。」
『………………』
「……仕方ありやせんねェ。ほら」
『………いいの?』
「後でノート見せてとか言われるよりマシでさァ。」
『(アンタには頼まないけど。)…ありがと。』
「その代わり昼休みに焼きそばパン買ってこいよ、もちろんお前の金で」
『………………………(どこのヤンキーだよ)』
『はい、焼きそばパン』
「遅かったじゃねーか」
『まだ10分しかたってませんけど!?』
「遅いんでさァ」
「尻尾、コイツのパシリやらされてるアルか!?なんで言ってくれないネ!」
『神楽ちゃん……』
「私の分の焼きそばパンも買ってくるアル!!!!!!!!」
『………………』
もうヤダこいつら。
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