「これは君のノート?」
僕はその時の光景を、一枚の写真のように鮮明に覚えている。
その時、彼とは特に同じクラスなだけで、特別仲が良かったわけじゃ無かった。
ただ、無効性な僕にも気まぐれに挨拶をくれる、普通のクラスメイトであった。
「拾ってくれてありがとう」
そういって焦げた上に濡れてダメになったノートを受け取ろうとした。
「あれ…??」
しかしよく見ると、焦げてはいるが乾いているノート。確かにこのノートはかっちゃんに爆破された後、池に落ちたはず。
「一方くんの個性で乾かしてくれたの ?」
「…
君はなんでヒーローを目指すの?」
彼は僕の質問には答えずに、そう質問した。周りがするような嘲笑でも、同情でもなく、ただただ静かに問うてきた。
「」