そいつはまあイケメンやった。
少しクセのある色素の薄い髪に、これまたヘーゼルのような色をしたくりっとした目。
加えて右目に泣きぼくろがあった。
どこぞの王子様や、と内心思いつつ教室に入ればなんとその王子は右隣やった。
近くで見れば背が高く、自分と同じくらいやった。
程よく筋肉もついており、こんなやつ運動部におったら目立つはずなのにまるで覚えがなかった。
特定の中のいい奴はこのクラスにはいなかったのか、特に誰かと喋るわけでもなく、昼休みになった。
何となく気になり昼ごはんを一緒に食べないかと自分から声をかけた。
相手はびっくりしたようだけど、 了承してくれた。
話してみて思ったのがとにかく落ち着く。
理由はよく分からないが、昔からの友達かくらい気を使わんでええ。
東京の方から来たようで標準語を使っているが、それもまた新鮮で楽しかった。
ただこいつ、俺のことを知らんかった。
別に自意識過剰なわけやない。ただ強豪の稲荷崎のバレー部でレギュラーやっとって、なおかつ顔もいいということで校内で俺は有名やった。
いや、双子だからか?
だから名前聞かれた時、「は?」って言ったらすごい目で見られた。
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