今日は朝からついてない。
目覚まし時計を寝ぼけて消してギリギリ遅刻。英語のノート忘れる。パンツにスカート挟んだままトイレから出たところをじろーちゃんに発見される(お気に入りの水玉でまだ良かった)。小テストが私だけ不合格、放課後再テストと相澤先生のお小言。1日でこんなにも詰め込むかっての。なんなんだ今日は。
太陽はもう傾いていて教室は赤く染まっている。教室にはもう誰も残ってない。私も早く帰ろう。今日は帰ってさっさっと寝る。今日起こった嫌なことは寝て忘れよう。
机に掛けてあるカバンに机の中身をぽいぽい投げ入れる。チャックを閉めれば中は見えない。きっちりチャックを閉めたところでガラッと音がして教室の出入り口が開いた。
「あれ、爆豪くんもまだいたんだ」
「悪ぃかよ」
「珍しいなと思って。何かあったの?」
「俺の勝手だろ」
いや、そうだけどさ、ただのコミュニケーションを取ろうとしただけじゃん、と思いながら言葉を飲み込んだ。言っても怒声が返ってきそうだ。爆豪くんも自分の机に掛けているカバンを持つ。あ、これ帰り道被るやつだ。わーちょっと気まずいなー。なんせ今さっきコミュニケーション拒否されてるし。
「何してんだ、行くぞ」
「あ、えーっと」
「あ?これ以上待たせるつもりかコラ」
「え?待たせるって?」
「いいから帰るぞ水玉女」
「水玉?…っちょっ、爆豪くんなんで知ってるのー!?」
「まぬけ」
爆豪くんは出入り口まで歩きながら相変わらず人を小馬鹿にした顔でこっちを見てる。ドアにぶち当たって転けろ!と思わず念じたけど通じるはずもなく、グズグズすんな水玉パンツが、なんて具体的に言いやがった。爆豪許すまじ!!
水玉の気持ち
(「ちょっ、大声で言わないでよ!!デリカシーが無い!ひどい!!」「もうちょい色気のある下着買えよ。逆に萎える」「ダメ出しが辛い!!」)
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