ごくりとなる喉に思わず釘付けになる。幼馴染の彼とはずっと同じように成長してきたと思っていたけど、いつの間にか声が低くなり、背が高くなり、体がゴツくなり、喉仏が出てきた。ああ、彼は男の子なんだなぁ、と急激に意識してしまった。
今まで漢らしい、とか、漢気が、ということはよく口にしていたもののその漢には生き様という意味が込められていたから男女としての意識はほとんどなかった。顔に熱が集まって熱い。
喉の鳴りから鋭ちゃんの緊張が伝わってくる。冗談でやっているわけじゃないのが分かって心の中がぐちゃぐちゃな気持ちでいっぱいいっぱい。
息がかかるくらい近くにある顔に目が晒さない。鋭ちゃんも私の目をじっと見つめて離さない。怒ったような、それでいて困ったような顔でベッドに寝転ぶ私の顔の脇に手をついて覆い被さっている。
「言ったよな」
「っ」
「人のベッドに寝転ぶなって」
「う、うん。っでも」
「次したら、容赦しないって」
心臓の音がどっくんどっくんと今までないくらい大きな音がする。いくら覆い被さられてても手や足を拘束されているわけでもない。それなのに体が固まって動かない。
「そろそろまじで我慢できなくなるから」
「っ!!」
「俺のこと男として見ろよ」
「え、鋭ちゃんっ」
「嫌なら殴ってくれ」
鋭ちゃんは顔を歪めて言った。なんでこんなことを始めた鋭ちゃんの方がこんなにも辛そうなんだろう。ああ、鋭ちゃんのそんな顔、見たくない。いつもみたいに笑ってよ。
無意識のうちに手を伸ばして鋭ちゃんの頬に触れる。鋭ちゃんはビクッと揺れたが、そのままゆっくり頬を撫でた。
「鋭ちゃんの笑った顔、好きだよ」
「っ!!」
「だからそんな顔しないで笑って」
「ばっ!」
幼馴染ジェラシー
「(もう俺無理まじなんでここまでして我慢しなきゃなんねぇのあーもー!)」
「鋭ちゃん?どうしたの?」
「(でもここで無理にすんのも全っ然男らしくねぇ!!でも一体どうすりゃいいんだよくそっ!!)」
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