12.夕方の日
ガタンゴトン、ガタンゴトン
「(んー、分からん)」
「よっ」
「(これをこうするのかな?いやでも)」
「おーい」
「(うーん、どの公式使えば)」
「井崎?」
「わっ!!ビックリした!!」
「やっと気づいた!」
「切島くんか!いきなり呼ばれたから吃驚しちゃった」
「いや、いきなりじゃ…まぁいいや」
「?」
「つか、また帰りに会ったな!」
「あ!そうだね!」
「井崎いつもより遅いんじゃね?」
「今日は居残りさせられてたから…」
「どんまい」
「切島くんは?」
「俺はいつもこんくらい」
「結構遅いんだね」
「そうか?まぁだべったりしてるからな」
「なんかそういうのいいね」
「井崎の居残りってその教科書の教科?」
「う、そうなの、数学で分かんないところがあって」
「あー、だからさっきだいぶん唸ってたのか」
「え、まじで?」
「まじで」
「恥ずかしっ!もっと早く言ってよー!!」
「え、いや…まぁいいや」
「?」
「どの問題?俺にも見せて」
「これなんだけど、ここのとこ分からなくて」
「ああ、これならこの公式じゃなくてこっちの公式使ったら解けるんじゃね?」
「…!ほんとだ!!切島くんきみ天才か!」
「もっと褒めていいぜ!」
「よっ!天才!!これもお願いします!!
「よしきた!!これはだな」
「(切島くん案外ちょろい)」
偏差値79の男