「井崎」
「切島くん、何も言わないで」
「そうか」
「ぐっ」
「痛むか?」
「くっ、これが名誉の負傷」
「いや、何も無いとこでコケただろ、今」
「恥ずかしい!」
「井崎、運動苦手って言ってたもんな」
「うう、切島くんになりたい」
「え?俺?」
「切島くん運動できるから。全速力で走ってみたい。速く走れそう」
「あ、手引っ張って走ってみっか?」
「おお!ナイスアイディア!!」
「じゃあ今日の学校終わったらどっか集合すっか」
「うん!」
〜〜放課後〜〜
「スカートのままでいいの?」
「え?ダメかな?」
「動きづらくねえの?」
「下に短パン履いてるから大丈夫」
「そっか」
「じゃあ切島くんよろしくお願いします」
「おう!じゃあ、えっと、手」
「あ、うんっ」
「よ、よし!準備いいか?」
「う、うん!」
「せーのっ」
「わっ!!」
「(一応緩めに走って、っと)」
「うっ!はやっ!!」
「(もうちょいスピード上げれるか)」
「っ」
「どーだー?」
「ききりしまくっ、もっ、むりっ!」
「え、まじで?」
「とまってぇぇぇ!」
「お、おう」
「ぜぇっ…ぜぇっ…」
「大丈夫か?」
「わたしがっ、甘かった…、脚がまわらない」
「なんか悪い」
「今度は、足にローラー付けたい」
「諦めねえんだ」
「うん」
「じゃあリベンジ戦だな!」
「どこかでローラーシューズ買ってこなきゃ」
疾走