neta

▽2020/02/02(20:46)

 海軍所属の男の娘(年齢不詳)はアイドルになりたい!

 タイトルで全てがオチている。



 歌って踊れる可愛いアイドルを目指す主人公。精悍な容姿に美しい歌声。けれど彼は正真正銘男であった。
 思い悩む主人公に、上司は言った。

「え?男のままでアイドルやれば?あと仕事してね」

 天啓を得た主人公。そのまま仕事を放りだし、止める上司の声を背に船へと飛び乗った。
 目指すは男と女を超越した者達が住む、新人類たちの島――カマバッカアイランド!

「そういうことじゃないでしょうよ!!戻ってこいこの馬鹿ーー!!」

 上司から発せられる冷気を避けて、一路海に出た主人公はお尋ね者でもないのに追われる日々を過ごすことになる。
 彼の仕事を押し付けられ、監督不行き届きを咎められた上司は胃をキリキリさせていたとかいないとか。


 ところ変わってカマバッカ。すでにある程度の女装術をものにしている主人公。行く島々でアイドル活動と言う名のゲリラライブを行っていたため、少量の知名度はあった。

「キャー、やだー、あんたが”あの”アイドル少将?」
「む。なんで少将なのがバレているんだ?芸名を使ってたはずなんだが……」
「意外と声ひっくいのねアンタ……。有名よ有名、海軍の恥、って!」
「歌っていれば勿論可愛い声も出る。が、今は衣装が揃っていないーーつまりオフなのでな」

 オンオフの激しい主人公。カマバッカの住人と仲良くやりつつ、ついでに何故か肉弾戦の修行もつけられた。
 カマバッカにも追手ーー主人公から言わせれば追っかけーーが来るのを察知した主人公は最後に、カマバッカ島でライブを行う。

「みんなー!今日は来てくれてありがとうー!!私、一生懸命歌います!皆楽しんでいってねー!!」
「「声たっっっか!!?」」
「カマバッカの愛する友人へ心を込めてーーお前ら、捕まるなよ!!」
「「お前もな……!!友よ!!」」

 こうしてカマバッカを去った主人公。次に目指すのは同期であり友人でもある、スモーカーの駐屯している街、ローグタウン。自分の成長を見て貰うついでに、忙しいであろうグランドライン前の海を一掃してやろうと、主人公は一人船を動かした。

 グランドラインを逆走し、アイドル活動と言う名の海賊討伐を行う主人公。時に来たる追っかけから逃げ、時に追っかけに捕縛した海賊を引き渡し、時に襲われる追っかけを助けーー

「お前ら俺の後追いすぎ」
「追いますよそりゃ!!!少将に何かあったらどうするんですか!!!」
「そんときゃ自分でどうにかするよ。衣装脱いでマイク置いたらオフだっつってんだろ。アイドルにも私生活はあんだよ、追っかけも大概にしろ」
「まず追っかけでは無いッスね!!上司じゃ無ければぶん殴ってますよマジで!!」
「まぁまぁ、そう怒るな。ストレスか?しょうがねぇ、海賊船だが特別にライブを開いてやろう」
「ちっっげぇんですよねェ!!!」

 暴れる副官を部下たちが宥めている間に着替えてメイクをパパっと終わらせる主人公。
 化粧前は精悍な男前だったのが、どういう手管なのか化粧によって身長高目の可愛いに。元々の声は低いはずなのに、歌う声は何故か、本当に何故か女性にしか聞こえない。
 最早聞きなれていた部下たちであったが、最近部下の中にもファンが出来始めていることが副官の悩みのタネであった。

「みんなありがとうー!!次はローグタウンで会おうね!!」
「ワー!!少将ー!!」
「少将って呼ぶなっつの!!」
「お前らまで毒されないでくれマジで……」
「副官涙拭けよ」
「アンタのせいなんですよねェ!!!」

 音響何処から来てんだよ……。副官の受難は続く。

 逆走している間に白髭にあったり東の海に向かっている最中の鷹の目に会ったりしつつ、ローグタウンでスモーカーさんと会う。スモーカーも主人公の奇行を伝達されていたらしく、頭を抱えていた。

「お前……エリートコース大逆走じゃねェか」
「ああ、グランドラインも逆走してきた」
「上手いこと言ったつもりか?馬鹿が……今からでも遅くねェ、お前の才能を惜しまれている間は少将の席も残してあるだろう。お前は俺とは違うんだ、早く帰れ」

 エリートまっしぐら、人の上に立つ教育のされていた主人公と、根っからの現場主義、スモーカーは、意見が違えど目指しているものは同じなはずだった。が、スモーカーのシリアス対応も何のその。主人公は一つ頷いて、サイン色紙を取り出した。

「あ?」
「ほい。これに百億ベリーの値がつくようになったら戻るわ」
「てめぇ俺は真面目にだな……!!」
「俺も大真面目だ。まずは、俺の歌を聞いてくれ。そうすればきっと、お前にも俺の気持ちが届く!」
「主人公……。分かった、お前がそこまで言うのなら、ライブでも何でも行ってやる」

 そうしてローグタウンにてライブを行う主人公。処刑台のある広場でライブをしたい主人公に、いつの間にか手伝いに巻き込まれているモブ部下。お土産に、とグッズを買っているたしぎ。気づけば持たされているウチワと光る棒。スモーカーは、察した。

「一から百までお前の趣味じゃねェか……!!!」
「スモりーん!私の歌、どうだったー!!」
「…………歌は上手かったのがよりムカつくッ!!そして誰がスモリンだてめェ降りてこい!!!たしぎィ!!土産買ってんじゃねェぞ!!!」
「皆っ、今日は来てくれてありがとうー!また何処かで会いましょう!!」
「おい、てめェ逃げるなッ!!マリージョアに強制送還してやる!!」

 そうして逃げだした主人公は再度グランドラインへ踵を返す。スモーカーが屯所に帰ると、そこには捕縛された海賊達が山になっていた。

「こっっれだから、あいつは……。はァ。……おい、本部へ主人公少将の功績を伝える。電伝虫を持ってこい」

 主人公は今日も何処かでアイドル活動をする。
 背中に掲げた正義、『夢中になれる正義』を体現するために。

「ふふん、ま、これで少々の”オイタ”も許されるだろ。噂の流布もしておいたし、恥を雪いだかな」

 スモーカーと同期に海軍に入り、少将まで上り詰めた主人公は、打算的な性格でもあった。
 好き勝手やりつつ海軍の好感度を上げる活動を行っている主人公に、海軍本部は頭を抱えつつも、決定的な措置は取れずにいるのだった。

 他書きたいネタ
〇七武海招集に駆り出される主人公
〇女性にモテるが男色なんじゃないかと噂される主人公(ノーマル)
〇クザンに捕まった主人公とロングリングアイランドのロビン
〇主人公を侮るCP9に忠告するクザン
〇アイドルにハマる三大将

 ギャグたのすぃぃ

アイドルを目指す男の娘!

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