えいがろぐ
観た映画の感想を好きに書いてる。
めっちゃ個人の感想だしネタバレもする。


▼ Away


事前にわかってた映像美も勿論良かったんですが!カメラワークがもう物凄く良かった!!
本当にね、カメラワークが抜群に良い。いろんなところで一々うわ〜〜カメラワークがいい!!って感心してた。本当に、今まで観たアニメ映画の中で1番ってレベルでずば抜けてる。本当に上手い。同じことしか言えない。でもそれくらい凄かった。
あと、音ですよ。音楽もすごく良かったけど、自分はそれよりも印象に残ったのは、音だった。猫の喉の音、風の音、雨の音が特に印象深い。音楽には疎いから何も言えることはないけど、とにかく良かった。
ストーリーとしては、追ってくる"死"から逃げる、というシンプルな構図。台詞も無く抽象的な表現ばかりで自分も受け取ったものを言語化するのが難しいな……。
鳥と別れのシーンは泣いてしまった。なんでだろう?わからないけど、内側から静かに零れていく感じで、泣いてた。そして鳥と別れた後のひたすらバイクで走るシーンをみて、自分は一人が好きだけれど、本当に一人きりで在り続けることはできないのだろうと思った。わたしは一人ではないから、一人が好きだと言えるのだ。そんな感じ。
そういえば、死の描き方は2パターンあった。1つは、追ってくる黒い人影。純粋に恐ろしく描かれている。2つめは、その人影に呑まれたときの光景。恐ろしさは無く、新たな生命と化すような表現は温かさすら感じた。作品の中では鳥が少年を引っ張り出していて、監督はその温かく希望的な死を否定したように感じた。
失敗して、成功して、心地良い場所から抜け出して、困難に立ち向かって、友を得て、友と別れて、孤独に苛まれて、集団に属して、そこから抜け出して。1本の道を走り抜けながら、人生をなぞるように旅をしていた。"Away"って、そういうことなのかな、と思いました。
これはブルーレイ買わなきゃ。



gnōsis