結果を言うと翌朝泉の腰は立たなかった。

『立たなかった』と言うのは厳密に言うとおかしい。
何故ならば、それは過去のことではなく今現在の事なのだ。

これでもかと言うほどに抱き潰され、腰を打ち付けられたのは数時間前で残念な事に己の尻穴の中には南の精液がたんまりと入っており未だ掻き出されていない。

このままでは腹が痛くなることが必須となっている今何とかこのベッドを降り、バスルームへと行きたいが動かそうとしたところで己の状態を把握した。

腰が立たない。

隣を見ればやはり仕事の疲れとアルコールが相まってグッスリと睡眠を貪っている。

久しぶりの休みなのだ。


できればこのまま起こしたくはない。

何とか自力でバスルームまで行こうと、上半身を最大限に使って見たがその度に腰にダメージを蓄積していった為に泉はとうとう諦めた。

ゴロンと仰向けのまま天井を見つめる。


「諦めるか....」


腹痛を覚悟して天井に向かってポツリと呟けば思いも寄らず言葉が返ってきた。


「何諦めるの? 」


「っ! 」

突然の音にピクリとして、聞こえてきた方向へと顔を向ける。


「おはよ...」


そこには笑顔でこちらを見つめる南の姿があった。

「まだ寝てるかと...」

起きている事に驚きつい声が上擦ってしまう。


「隣でガサゴソしてるからエッチな事したいのかなって待ってたら違ってた」


クスクスと笑いながら南は起き上がると泉の体に掛かっている布団を剥ぐ。


何度も南が無体を敷いた泉の体には未だエプロンは脱がされていない。


「見納めになっちゃうのは寂しいけど、泉のお腹が痛くなっちゃうのは嫌だもんね」


そう言うと、フワリと泉の体を抱きかかえた。
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