遠くに行こう。

だれも傷つけないために。そう思っていたのに。

一人は寂しいと感じたあの日。
僕は僕の存在を否定しないために。

生きていくと決めたんだ。



君という花






「乙骨さん?」


「そ。近々帰ってくると思う。仲良くしてね?君が唯一の一般人なんだから。」


ヒラヒラと手を振り、激甘いちごミルクを買っていなくなる五条先生後ろ姿をみている。


相変わらず大きいな…



乙骨憂太という特級呪術師が海外出張から帰ってくるらしい。



私はというと、この呪術高専で補助監督として働いている。
毎日毎日忙しい。ほんと。

でも呪術師の皆さんが命を削って働いている。だから少しでも役立ちたい。


そう思いながら今日の任務の詳細とにらめっこする。



「ったくめんどくせー案件だな。」

「真希さん!こんにちは」

今日の任務を確認しに来たこの人は禅院真希さん。
とても頼れる人である。そしてカッコいい。

「おーい!名前に真希!何してるんだ?」

「しゃけ!」

「パンダ君に狗巻君!」

「チィッ…今日の任務の確認だよ!」

「ほうほう。それ午後からだろ?憂太迎えに行ってあげようぜ〜!」


そもそも乙骨憂太さんという人を迎えに行く仕事は私の今日の予定に入っている。

黒髪でナイスガイだから〜!くらいしか教えてもらってない。もちろん五条先生。

パンダ君達が着いてきてくれたら助かる!


「おめぇパンダだから無理だろ!」

「すじこ!」

「そうだね…車に乗れるのは…うん。厳しいかもね…」

ガァン!!!!といった顔で真希さんと狗巻君を連れて部屋へ戻る3人はとても仲良しそうで。
この中にもう一人、同級生がいたなんて。とても楽しくなりそうだ。


「おっといけない!私もすぐ支度しなきゃ、」


いつ任務の連絡が来るかもわからない。
タブレットをもって車のエンジンをかけた。




end