発見
「こっちの奴はもうだめだな」
「…ん?この忍、まだ息があるぞ」
「そんなはずはない。急所を狙ったはずだ」
「このチャクラ、血継限界!?」
「波紋一族に血継限界のある者は存在しないんじゃなかったのか!?」
「待て。火影様に連絡する。これより霧隠れの任務から離れ、この小娘を木ノ葉に送り届ける」
「まさか、こんな娘が…」
――――
少女が目を開ければ、そこは見知らぬ病室の天井だった。
目の白い看護婦が1人付いているだけで、他には何もない。
「白い目、日向…?」
「起きたかしら」
「ここは、木ノ葉?」
「ええそうよ。意識が回復したのなら話が早いわ。火影様、少女が」
「うむ。お前さんが波紋ツルギじゃな?」
「誰?」
「ワシは三代目火影のヒルゼンじゃ。」
「三代目火影の、ヒルゼン…さん」
「ふぉっふぉっふぉ。三代目と呼んでもらいたいのう」
「…頭、痛い」
「もう少しこの病院でゆっくりするといい。日向白樺くん、後は頼めるかのう?」
「はい。三代目。私は医療忍術も兼ね備えておりますゆえ」
「しら…かば先生?」
「後一週間したら学校に行けるくらいにはなるでしょう。それまで、私が看病いたしますからね。波紋さん」
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