ん……あれ、もう朝?……はっ?!もう7時40分!今から急いで準備して車でかっ飛ばしてもギリギリ朝の会議に間に合うか。と、とりあえず急ごう!ご飯は学校着いてから食べればいいしまずは身支度を整えなきゃ。洗顔フォーム泡立てる暇なんてないから直につけよう。あれ?痛い、皮膚が削れる皮膚が!……。歯磨き粉!!誰だよ並べて置いたの私だよ。もう水でいいや。化粧水もろもろも学校でつける。あ、眉毛だけかいとこう、眉毛あれば顔の9割できたも同然。よし、服着替えよ。でたでた、こういう時に限ってストッキング伝線してるよなんでだよ。替える時間もないから今日は長いスカートで隠そう。よっし、準備できた。あとは車でかっ飛ばす。まず学校についたら職員室にダッシュ。それからもし時間があるようなら化粧水もろもろつけて朝ご飯を食べよう。あ、ダメだ。もう時間ない。仕方ない、一時間目はたしか授業なかったからその時にしよう。ホームルームぐらいは今のままで大丈夫。ふだんからナチュラルメイクだからそんなに変わらないはず。よし、着いた。会議まで後5分。ふふ、ギリギリセーフ。



「リボ山先生」
「なんだ」
「私って化粧濃かったですか」
「どうした急に」
「今日生徒にノーメイクだと全然違うって言われたんですよ」
「獄寺か」
「え?あ、はい。何で分かったんですか」
「あいつの性格で、な」
「あぁ、獄寺くんはツンデレですもんね。あれはツンの部分だったんですね、分かりました」
「ちげぇぞ、素直なところがあるって意味だぞ」
「あっ、じゃあやっぱり化粧濃いんですね」
「……濃いとは言ってねぇけどな」
「え、なんですか?」
「何でもねぇぞ」



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化粧で雰囲気が変わるだけ

2011.07.24 

 
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