「好きだ」
「うん……」

 何がいけなかったんだろう、と自分に問うても答えはただ一つ。浅はかで軽率な返事をしてしまったことだ。自分でも分かっているのにどうしようもない。返事をした事実は覆らないのだから。……けど、でも、ちょっと待ってくれ。自分の言い分も聞いてくれ。だってさ、どうして十年ほど前のことを、相手は五才にも満たなかった時の約束を、相手は十年後の今となっても執拗に果たそうとしてると思う??? ……ああ、自分で言っときながら自分が悪いですね、ハイ。嘘はいけません。果たせそうにない約束は交わすものではありません。たとえそれがどんなに現実味を帯びていなくとも。数十年後、あんなこともあったなと笑い話になりそうなことだとしても。もはや、数十年後にはそんな約束交わしたことを忘れそうな、最初から叶えられないと疑わないようなことだとしても。それは、自分からすればそんな価値だったとしても、相手はそうとは限らないのです。……ハイ。

「おれ、おおきくなったらナマエとけっこんしたい!」
「うんうん、いいよ〜。ユーリが大きくなるまで待ってる」
「おう! ……あっ、そのあいだうわきすんなよ!」
「はいはい」

 当時隣の家に住んでいた一回り下の、既にちょっと生意気さはあったけどそれを差し引いても可愛らしさの塊でしかなかった、今世界で活躍中のユーリ・プリセツキー君はとんでもなく愛情深い人でした。当時の安請け合いした俺死ね。何にも分かってない俺死ね!!



- - - - -
ユーリと幼い頃(ホームリンク変えるまで)ご近所さんだった通訳さん(25)
日本の文化が好き。来日したヴィクトルの通訳とか担当したことあったり。
ユーリに告白される度に「成人するまで一途に好きでいてくれたらね」とか言ってはぐらかしてたらいつの間にかユーリが成人しそうで焦るし数年後にはさらに頭抱える。ユーリの愛情なめてる。頭良いけどそこらへんは学習しない。
ユーリは昔ナマエさんにめいっぱいかわいがってもらって赤い実はじけさせてたらいい。月並みな理由。男に言い寄られるナマエさんの身をどこかでほんのちょっぴり意識するかしないかのところで案じてたので、せめてまだ大人になる前の中性的雰囲気をもつ体でナマエさんとあれこれしたかった(その方がナマエさんからしたらまだマシかと思ってた)(なおナマエさんを手放すという選択肢などなかった)けど、そういう関係になるのもそういうことをやるのも体がぐんぐん成長したあとでした。そんなことナマエさんはまったく気にしてないようなのでまあいっかで終わる。
いまはナマエさんと通訳専属契約結ぼうとガン攻めしてる。

back

ㅤㅤ