いつか世界を呪う君に捧ぐ
どれだけ憎み、蔑み、嘲笑おうとも
本当は誰よりも優しい心を持っている
知っているのは、ひとりぼっちの小さなーー
たとえ誰が何と唱えようとも、
ずっと君を想い続ける
ずっと君だけの盾になってみせる
だからどうか、幸せにおなりなさい
顔を上げて真っ直ぐに、未来(みち)を歩き続けて
あなたの頑張りは私が知っている、見守っているから
こんばんは、明けない夜の世界
さあ、お行きなさい。
小さな星が遠く輝く、暗い海の中へ…!

* * *

誰かの為にと未来を目指した
誰かの為にと戦い続けた
誰かの為にと幸せを祈り続けた
嗚呼、それなのに
全てが真逆に進んでいく、全てが狂っていく
たとえ誰かに蔑まれようとも、踏みにじられようとも、それでもーーと
なのに鳥籠(せかい)はいつも嘲笑う
なのに神様はいつも突き放す
お前達が目を醒まさないのなら私が変えてやる、私が変わってやる
こんにちは、醜く汚い眩い世界
私の大好きな残酷で美しい世界

* * *

その日の生活が出来れば充分だった
その日が楽しければそれで良かった
その日を何事も無く過ごせたならそれ以上は願わない
勝手に救世主ぶって何様のつもり?
別に頼んでなんていない、願ってもいない、勝手に出てきただけのくせに
世界は自由の箱庭
だから、ね?
言葉にしなくても分かるでしょう?
私達はお前なんて必要としていない
ただこの罪(じゆう)があればそれで良いのだから
おはよう、今日も気楽に過ごそうじゃないか
さようなら、善良ぶって正義を振りかざすだけの愚かな主人公さん
もう、現れなくて良いよ


       【残酷なせかいの物語】

(item=toenail)