2020/09/30

おおくらくんに寝たふりしてみた*201410〜



「…ねてるんー?」


朝起きたら隣に忠義がいなかった。シャワーの音がしてたから、たぶんシャワー浴びてたんだろう。近づいてきた忠義の存在から、ほのかにシャンプーの香りがする。


「映画見に行くんじゃなかったのー?」


映画は行くつもりだよ。だから起きたし。
でも、顔が近くにある気がするから目を開けにくい。


「可愛い顔して寝ちゃってさー、

 …ほんまは起きてるんやろ?」



ほっぺをつんつん、ぷにぷに。くすぐったいよ忠義さん。



「起きないとキスするで?」

耳元でささやかないで、びくってなっちゃったじゃない。


「…起きひんやん」


ほっぺに、鼻に、おでこに、どんどんキスが落ちてくる。こんなに優しいキス、初めてかも。


「…疲れてたん?」



頭をなでなで、ぽんぽん。女の子それ弱いんですよ?


んー、と胸に顔を寄せれば、ぎゅっと抱きしめられて、忠義の匂いと私のボディーソープの香りが混ざってて、不思議な気分。なんか、嬉しい。


「もー、一緒に寝ちゃお」


呼吸の音がゆっくりになって、寝てしまった忠義の胸のなかを独占する朝なんて、とても贅沢だと思う。




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