お呼びじゃないよ

「僕は現状に満足しているのさ。君が入り込む隙間なんてこれっぽっちもない」

 残念だったね、と青木先輩は言いました。
 私は悲しくなりました。青木先輩の人形のように整っていたお顔が、醜く歪んでしまっていたからです。しかも目からは俗っぽい汁すら流れ出ているではありませんか。
 私は幻滅しました。私が好きだった青木先輩は、もうこの世にはいないのだと悟りました。
 


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