切り取り

「」
「食虫植物なんていかがでやんしょ」
「ほう」

「見てくださいよ、これなんてまるでトラバサミ!がっしょんがっしょん大物を捕らえます」
「大物ねぇ。私が引っかかりそうだ」
「それならば安全なこちらはどうです。巨大ウツボカズラ!バケツの如く大きな袋で、がぽっと一飲みに!」
「」
「むむむ。なんと難しいお客人。」

・・・

「クコちゃん髪伸びたね。切らないのかい?」
「私苦手なんですよね。蟹系列の美容院って」
「今ほら、沢蟹一家が下りて来てるから、切りに行けば?」
「」
「えーなんでぇー」
「丁寧だし仕事も早いし値段もそれなりなのにぃ」
「どうにも美味しそうに思えて……えへっ」
「あーそういうことね。分かる分かる。私もあのちまちま動いてるの見ると手が出そうになっちゃうもん」

黒服からのぞく白い手を猫の手風に丸め、宙にパンチを繰り出す。

「高足蟹さんになると平気なんですけどねー、やっぱり田舎じゃ沢蟹さんが主ですし」
「」


「」
「」
「ちびたぬき」
「脳筋いぬ」
「あーほ、あーほ」
「ばーか、ばーか」

「元気ねぇ二人とも」
 つばの大きな帽子を
「」
「青春ねぇ」



「クコちゃんにプレゼント」
「」
「花に埋まったたぬきにしか見えない」
「」



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