僕の主張
DRAMATIC STARSの3人がドラマで共演することになり、DRAMATIC STARSとプロデューサーで打ち合わせを行なうため、会議室に集まっていた。
台本に目を通しつつ、それぞれの役柄について話して共通理解を深めたり、またはロケの日程確認等も併せて行なった。
3人に渡すための資料をコピーするためにプロデューサーは一旦会議室を出た。少しだけ休憩の時間。
ドラマの内容は三者三様の恋愛物語。台本を見ながら、良いことを思いついた悪ガキの様な笑顔を浮かべる輝。
「俺達も今後、ドラマでキスシーンなんてあったりするかもなぁ!」
「…それがどうした。役者として演じるだけだろ。そんな顔をするな。」
ニヤニヤ笑う輝を気持ち悪がる薫。
そんな2人のやり取りを聞きながらも、“グルグル考えています”と顔に書かれているような表情の翼が、やっと声を出した。
「…そうですよ!お仕事ですから!」
今にも吹き出しそうになるのをグッとこらえて、輝は翼の真正面を向く。
「へぇ〜、そうか。ってかさ、翼はキスしたことあんのか?」
と、挑発するかのように翼に目配せをする。
ビクリとして、輝にからかわれているのは何となくわかったのだが、
「あ、ありますよ!!大好きな人と!!」
勢いで前のめりに、大きな声が出てしまった。顔が熱い…でも、どうしても言いたくなったのだ。
やれやれ、と呆れる薫。
「へぇ〜〜だってさ、プロデューサー!スクープされないように気を付けなきゃだな〜!」
「え?」
目が点になる翼と、ドアを数センチ開けたまま入れずにいたプロデューサーが翼と同じくらい顔を赤くさせていた。
翼にはあとでお説教の時間が待っている。