昨日何してた?


「なぁなぁ龍、今日のプロデューサー、なーんか朝から機嫌悪くないか?」

新しい衣装のフィッティングのためFRAMEは事務所に集まっており、すでに終えた英雄と龍は事務所のソファで雑誌などを見て、まだ戻らない信玄を待っていた。そんな中、こっそりと英雄より告げられた内容に龍も雑誌で顔を隠しながら頷いて同意を示してた。

「プロデューサーがあんな風になるの、本当に珍しいですよね…どうしたんだろう?」
少し雑誌を下げて、プロデューサーを盗み見しながら、またこっそりと話す。

プロデューサーの様子をしばらく伺っていたが、思い切って聞いてみることにした。

「プロデューサー?何か、あったのか?」
心配そうに英雄が声を掛けた。
「え?あ、すみません…。信玄さんの衣装について…。」
はぁっとため息をついてから続けた。
「新しい衣装を作るから、あれ程鍛え過ぎないように伝えていたのに…。だから今もこんなに時間が掛ってるんですよ。衣装さんに申し訳なくて…。」
デスクに頬杖を付き、やれやれと小さく首を振るプロデューサー。

「うーん…。」
と腕を組み、考えるように龍は少し上を見上げた。
「確かに鍛えていましたけど、でも服着てたらあまり気付かない程度じゃないですか?」
気温が上がっているとは言え、半袖になるほどの季節ではまだないし、露出する衣装の仕事はしばらく行なっておらず、龍は不思議に思っていた。

「あー…まぁそう言うことだよ、龍。」
英雄は合点した様子で、ポンポンと龍の肩を叩いたが、龍はまだ解決には至っておらず。
「え?どういうことですか?」
英雄の顔を見るが何も答えてくれず、次にプロデューサーの方を見ると、デスクに突っ伏しており、髪の毛で隠れず見えている耳や首筋までもが真っ赤になっていた。


「昨日のオフ、龍は何をしてた?」
くくっと笑いを堪えて喉を鳴らす英雄を、少し顔を上げたプロデューサーがギロリと睨んでいた。