―リッシ湖付近―




「そろそろリッシ湖が見えてくるはず…………」



「あっ!マスター、あそこ!!」



駿羽の見つめる先には、黒い煙が立ち上っている




「駿羽!急いでくれっ!!」


「わかった!!」



そう言うと、駿羽は一気に加速して黒い煙の方に飛ぶ


しかし、肝心の湖は何処にも見えてこない






「あれ?此処、リッシ湖だよね……………?」




「水………湖の水が、無くなっているんだ………」



天雅と駿羽の目に映っているのは、以前の面影を失ったリッシ湖だった



「そんな…………………、あんなに綺麗だったリッシ湖が………」



リッシ湖に降り立った天雅は、目の前の光景が信じられず声が震える




以前は沢山の水が溢れ、美しかったリッシ湖
しかし今は水が無くなり、住んでいたポケモン達がぐったりと横たわる、無残な光景が広がっている



「そうだ………!アグノムは…………!!」




「アグノムなら、我々が捕獲したが?」




「っ!!?」



「お前達は……………!」




振り向くといつの間にか、天雅達は何十人もの男女に囲まれていた




そして全員同じ団員服に身を包み、胸元に『G』の文字が描かれている





「ギンガ団………っ!!!」




「お前だな?マーズとジュピターを倒したトレーナーは……………?」






「テメェら!!リッシ湖に何をしたっ!!?」



天雅は怒りに身体を震わせ、ギンガ団に怒鳴った



すると、幹部らしき男が前に進み出て静かに答えた





「我々は『ギンガ爆弾』を使い、リッシ湖に眠るアグノムを捕獲した」



「『ギンガ爆弾』………!?」




「『ギンガ爆弾』は絶大な爆発力を持つ爆弾…………それを使い、湖の奥底に眠るアグノムを地上に出現させ捕獲したのだ」



「じゃあテメェらは、アグノムを捕獲する為に湖を………………?」





「そうだが?」



幹部の男は、顔色一つ変えずにそう言い放った




「ふざけるなっ!!!」



すると次の瞬間、天雅の中で何かが音を立てて切れ、怒りのままに怒鳴る




「その為にこれだけの犠牲を出したのかっ!!?何の関わりもないポケモン達まで傷付けて!!!!」




「…………全てはあの方が何をするか、知る為だ」



幹部の男はそう呟くと、モンスターボールを取り出し宙に投げる


中から出て来たのは、どくづきポケモン・ドクロッグ




「だからお前には、二度と邪魔の出来ないよう……………消えてもらう」



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