「久々のジム戦、思いっきりやってこい!駿羽!!!」



「任せといて!!」



対する天雅のボールからは、駿羽が飛び出した




「ユキノオー対ムクホーク、試合開始!!」



「駿羽!まずは『はがねのつばさ』!!」



「了解!」



天雅が指示を出すと駿羽の翼が硬くなり、凄い勢いでユキノオーに飛んでいく



「迎え撃つわよ!『れいとうパンチ』!!」



しかし対するユキノオーの拳にも冷気が集まり、駿羽に向かって放つ



「くっ、うわっ!!」



お互いの苦手な技が衝突するが、圧倒的に体格の大きなユキノオーが押し切った


「いいわよユキノオー!!」



「ちっ、パワー負けかよ………でも『自分より体の大きい相手にも、果敢に挑みかかる』それがムクホークだ!『つばめがえし』!!」



すると駿羽は一気に加速して、ユキノオーの懐に突っ込んだ



弱点である飛行タイプの技を受けたため、ユキノオーがふらつく



「ユキノオー!ムクホークを捕まえて!!」



「何!?」



だが、駿羽はあっという間にユキノオーの手に収まり捕まってしまう



「『ウッドハンマー』!!!」



「うわぁっ!!!」




「駿羽っ!!」



ユキノオーは大きな腕を振り下ろし、駿羽をフィールドに叩きつける






「(『ウッドハンマー』は相手に大きなダメージを与える代わりに、自分もその反動を受けるリスクの高い技……でも駿羽に効果の薄い草タイプの技で、あれだけのダメージを与えるなんて…………っ)」



先程の二体以上の強さを見せ付けるスズナのユキノオー、天雅にもプレッシャーが掛かる



「駿羽、まだいけるか!?」



「うん、平気!!」



「よし!『はがねのつばさ』!!」



駿羽が『はがねのつばさ』で向かって行くと、ユキノオーが腕を振り上げた




「!!?」



「『ウッドハンマー』よ!!」





「ああぁっ!!」



駿羽が攻撃する前に、またしても『ウッドハンマー』が決まる





「更にもう一度『ウッドハンマー』!!!」



「何っ!?」




反動がある技にも関わらずに、スズナは連続で『ウッドハンマー』を指示する



「どうしてあんなに連続で…………、!!」




天雅はそう呟いて唇を噛むが、ふとユキノオーの足元に目を向けると、そこには太い根が




「『ねをはる』………!」



天雅の呆然とした声に、スズナの口元が緩む




.
8/10
prev  next
.