「まぁ、最初は気付かなかったけどなー」


天雅は悪戯っぽく笑って言った



「気付いただけでも凄いわよ!『リーフストーム』は使うたびに威力が落ちるなんて…………ね?」



「あぁ、気のせいかと思ったんだケド……………………二回目の方が威力が落ちた様に見えたからな」



「二回目で気付かれちゃうなんて…………………………でも、まだ取って置きの技があるんだから!」




ナタネは自信満々の笑顔でそう言い切った



「取って置きの技………?………じゃあ、見せてもらおうか!強羅『アクアテール』!!」


強羅はロズレイドに一直線に向かっていく



「お望み通り見せてあげる!ロズレイド『くさむすび』よ!!」


すると突然フィールドから草が伸びて、強羅の尾に絡まった



「しまった!強羅、止まれーーっ!!」



「何だっ!?――――うぁぁっ!!」



尾に草が絡まった為、強羅はそのまま前に倒れてしまった



「強羅!!…………くそっ、確かに『取って置き』だなこの技…………!」



「どうかしら?『くさむすび』の威力は」



「十分過ぎるくらい効いてるぜ、ったく………面倒な技使いやがって」



天雅は文句を言いながらも、頭の中では必死に『くさむすび』の攻略法を考えていた




「(『くさむすび』は相手に草を絡ませて転ばせる技だ。 しかも相手の体重が重い程、威力を増す………200Kg以上ある強羅にはキツいな……………どうする!?)」



天雅は『くさむすび』が来るのを警戒して、強羅に指示が出せずにいた



「フフ、この草のフィールドにいる限り『くさむすび』の攻撃からは逃れられないわよ!!」



「(クソっ!………ナタネの言う通り、草のフィールドに居たら『くさむすび』を受けちまう!………………!!…………草のフィールド?)」



ナタネの『草のフィールド』という言葉を聞いて、天雅はある考えが浮かんだ



「強羅!ロズレイドの方に突っ込め!!」



天雅が指示すると、強羅は勢い良くロズレイドに向かって行く



「何を考えてるのか知らないけど、これで終わりよ!ロズレイド『くさむすび』!!!」


すると、またフィールドに草が伸びて強羅に絡み付こうとする



その瞬間を天雅は見逃さなかった




「今だ、強羅!フィールドに向かって『こおりのキバ』!!!」



草が絡み付く寸前に、強羅は『こおりのキバ』を放った


そしてその冷気によって、緑の草に覆われていたフィールドは一瞬で凍り付いてしまう



「しまった!フィールドが…………………っ!!」



「もしかして、と思ったけど…………やっぱり正解だったみたいだな」



「まさか、君!『くさむすび』が使える環境を考えて……………!!」



ナタネは驚きを隠せない顔で天雅を見た



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