「うーん、やっぱカツカレーは最高…」
「カツ大盛りって…太るよ」
「良いんです〜!育ち盛りだから身長に行くの!」

他愛もない話をしながら、私は同じチームである歌川君と菊地原と一緒にボーダーの食堂で食事を取っていた。今日のお昼はお気に入りのカツカレー。風間さんが好きな物は私の好きな物。正に至福のひと時である。この後の任務に向けても栄養を取らなければ。

「そんなに食べたら#name#さんが豚になっちゃうんで1個頂きますね」
「あー!私の豚カツ!何すんの菊地原ー!」
「こら菊地原、人のおかずを取るんじゃない。すみません#name#さん、よければ俺の唐揚げあげますよ」
「ほんと!?やった〜!ありがとう!歌川君は菊地原と違って優しいね〜」
「いやいや、それほどでもないですよ」

自分の唐揚げ定食の唐揚げを1つお皿に乗せてくれる歌川君。成長期の男子にとって唐揚げ1個をあげるのは相当悩むだろうに…ありがたくいただこう。そのやり取りをむっとした顔で見つめる菊地原。ふん、羨ましいだろう。この唐揚げは何としてでも死守しよう。

「…#name#さん、透視のサイドエフェクトなんでしょ?」
「?そうだよ!」
「それってさぁ、どのくらい透視するとか、調整出来るの?」
「んー、調整?」
「ほら、今僕は上着羽織ってるけど、その中のシャツは見えるのか、それとも体が透けて後ろの壁が見えるのか」

あー。透視って言ってもどれくらい透かして見る事が出来るのかって事か。菊地原がいきなりサイドエフェクトの事について聞いてくるなんて珍しいな、と思いながらも私は答える。

「あぁ!そういう事ね!それなら意識すればちゃんと調節出来るよ。普段は透視出来ないけど、どのくらい見たいか頭の中で考えれば好きなものが見えるから。どっちも意識すればちゃんと見る事が出来るのです!」

こう聞くと私のサイドエフェクトって優秀じゃない?昔は調整するのに手間取ったが、風間さんがスカウトしてくれるくらいの能力だもの!胸を張って答える事が出来る。

ふふん、と腕を組みそう答えれば、ふーん、と菊地原は笑った。

「じゃあ#name#さん、風間さんの裸見放題なんだね」
「まぁそう…………え!??!!??!!」
「だってそういう事でしょ。しかも見てるって事は他の人にはバレないし、バレずに見放題じゃん」
「そ、そ、そ、そそそそそそんな事してないししません!!わ、わ、わ、わ、私がか、風間さんにそそそそんなセクハラするわけないでしょ!!」

思わず私は立ち上がって抗議する。私が風間さんの裸を見るだなんて、そんな事。出来ない訳じゃないし確かに見ても誰にもバレないけど。い、いや!そんな事断じてしていない!か、風間さんの裸は確かに気にならない訳ではないが…い、いや!それでも尊敬している風間さんにそんな事しない!で、でも、す、少しくらいなら…。

「おい、騒がしいぞ」
「か、風間さ、」
「あー…いや、ちょっと話をしてて…」

カツカレーか乗ったトレイを持ちながら此方に来たのは、丁度話をしていた風間さん本人である。風間さんは他の人に迷惑がかかるから静かにしろ、と苦言を呈する。

「おい#name#、聞いているのか」

風間さんが立ち上がったまま固まる私の顔を覗き込む。

思わず彼の裸を想像してしまって、私は。

「あ」

たらり、と私の鼻から血が伝う。

「す、すすすすすみません!見てないです!見てないんです!本当です!」
「大丈夫か。とりあえず鼻を軽く抑えて下を向け」
「そんな、そんな覗き魔みたいな事しないです!本当です!風間さん!」
「よく分からないが分かった。ほらティッシュだ、これで抑えろ」

風間さんから貰ったティッシュを鼻に当てる。少しだけ風間さんの匂いがするような気がして更に鼻血が出るのを感じた。わ、私は決してそんな変態ではない。純粋な風間さんのファンです!と叫びたくなる。とりあえず至近距離で心配してくれている風間さんには離れてほしい。いつになっても鼻血が止まらない気がするので。





「菊地原、やりすぎだ」
「…ふん」

/haohaoggg/novel/3/?index=1

リンク文字

トップページへ