君はまるで陽だまりのように




「ルフィ」
「なんだ?」

背中から、ルフィの声が響く。

メリーの頭の上で
ルフィの足の間に座って
地平線を眺める。

今日はぽかぽかと天候も穏やか。

このままどこまででも行けそうだ。

「あったかいね」
「そだな」

楽しそうなルフィの声を聴きながら
背中を預け、目を閉じる。


暖かいのは君。

まるで陽だまりの中のように

いつも私の固まった心を溶かしていく。


特に何を話すでもなく
ただ、静かに

時だけが流れていく。

うっすらと目を開けると

ゆっくりと流れる雲。

ゆっくり

ゆっくりと

進んでいく。

「ユイ」
「ん?」

少しだけ、首をまわして後ろに顔を向けると、ルフィが私の顔を覗き込んだ。

「どうかした?」
「ん、元気になったな。」

ルフィの手が、私の頭を軽くぽんぽんと打つ。

「私、元気ないの顔に出てた?」
「知らね。なんとなくそう思っただけだ。違ったか?」
「ううん、違わない。ありがと。」

いつも見ていてくれて。

ちゃんと気づいてくれて。





メリーに乗って
どこまでも

ルフィがいるなら

何も怖くない


君はまるでだまりのように








***あとがき***
また突発的に。笑
こういうテイストのは皆さまお好きでしょうか?

ただただ、ルフィとのほほんしたかっただけです。

いちゃいちゃするだけじゃなくて、ただ癒してくれるそんな存在。

ルフィとの恋人関係、ってそんなかんじかなーって。

2019.05.31




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