小気味のいいような、恥ずかしいような、剃刀が陰毛を剃り落としていく音がオンボロ寮の浴室に響く。
「──……もういいですよ、足を下ろしてください」
そのうち音がしなくなって、今度はどこまでもご機嫌なジェイドの声。
「あの、」
「なんでしょう?」
「下ろしたくても下ろせないんですけど」
自分でかけた魔法を忘れたんですか、と尖らせた口から不貞腐れた声を出した。
けれど、ジェイドはまったく気にする様子もない。そうでしたね、と微笑むだけだ。
浴槽の縁に一糸纏わぬ姿で座らされ、更に両足をМ字に開かされたまま体の自由を奪われた監督生は、早く解放してくださいと催促した。
魔力がないというのは、こんなところでも不便だ。こうやって全身を固定されてしまったら指の一本だって自力で動かせやしない。前や後ろに倒れてしまわない心配はないが、それ以上に逃げられない恐怖がある。
これが恋人であるジェイドではなく、名前も知らない他の誰かにされたらと思うと、心底ゾッとする。
「早く、と急かされるとどうにもしたくなくなりますね。もう少しこのままで、──そうだ。剃毛のアフターケアまでしてしまいましょう。勿論、これも僕が責任を持って全て行いますのでご心配なく」
──いや、目の前の恋人のほうが危険だった。
「うそ……」
「僕は嘘を吐かない誠実な人魚です」
「笑う気力すらありません」
「あなたの笑顔が何よりも好きなのに残念です」
嘘くさい笑顔を張り付けたままで、立ち上がったジェイドがシャワーへと手を伸ばした。
濡れてしまわないようにと、剃毛を始める前からブレザーを脱ぎ、ネクタイは外されている。シャツやスラックスは丁寧に捲り上げていたが、熱中するあまりとうに濡れてしまっている。
ピタリと張り付いたシャツは透けて、スラックスは存外しっかりと筋肉がついている足のラインを強調させる。しっとりと湿気を纏った髪の色は、いつもより濃く見えた。
普段とはまた違う恰好や色気に、ひっそりとときめく。
「熱ければ言ってくださいね」
ジェイドが適温のお湯が出ているシャワーを監督生の股座へと向けた。水圧は弱く、うっすらと残っている泡がゆっくりと流れていく。
床に膝をついているために、ジェイドのスラックスがいっそう濡れて泡で汚れるが、気にならないらしい。
それどころじゃない、とでも言いたげに、うっとりと恥部を眺めている。
植物園でキノコを愛でている時のあの表情に似ているなと気付いて、なんとも言えない気分になる。
「毛がなくなって、とても綺麗になりましたね」
「ソウデスカ」
「首は動かせるでしょう? どうぞご覧になってください。傷の有無も一緒に確認しましょう」
「いやです、大丈夫です、結構です」
「おやおや」
泡のぬめりが取れたところでシャワーを止めた。
次いで、手に取ったのはボトルタイプの保湿オイル。それを、手袋をしていない素手に適量取って、右手の人差し指で少しずつクルクルと円を描くように塗っていく。
普段、微量であるとはいえ陰毛に覆われていた皮膚を、優しく触られるのは擽ったい。
「タオルドライする前に、濡れている状態でオイルを馴染ませるのがいいと聞きました。どうですか? 痛みや痒みはないですか?」
ジェイドの優しい言葉には頷くだけにして、顔を背けたままで目を瞑る。
恥部の毛をジェイドに全部処理される、なんて罰ゲームのような行為が行われることになった発端は、恋人同士のちょっとしたゲームだ。
元々、ジェイドと二人きりの時間を過ごすようになってから、遊びとしてゲームをすることは多かった。
魔法を使わずにお皿を洗うジェイドと、そのお皿を拭く監督生ではどちらが早いか。色付きのグラスに注がれたジュースは何味か。今日の下着は何色で何柄か。お互い持ち寄った課題は何の授業のものか、などなど。
ジェイドが勝つこともあったし、監督生が勝つことだってあった。魔法を使わないから、その時の運で決まるものが多いから楽しく、対等に遊ぶことが出来る時間が監督生は大好きだった。
だから、今日のこれもその延長だ。
偶々、ジェイドがにこやかに「今日はエッチなご褒美付きにしませんか?」と提案してきただけで。
「──……凄く今更何ですけど、これって、ジェイド先輩にとってご褒美になるんですか?」
「ご褒美以外何だというんですか? 最高ですよ、ありがとうございます。一生の宝物です」
「……ジェイド先輩ってすっごく綺麗顔してるのに、唐突に残念な人になりますよね。ギャップがすごい」
「そんなに褒められると、流石の僕でも照れてしまいます」
ふふ、と眉を落として笑って、つるりとした媚肉の柔らかさを指先で堪能している。弾力を楽しむようにしていると思えば、両手を使って開かされる。
「っ、ん」
内側に籠った熱気が解放されて、そこにジェイドの息が吹き込まれる。
ふるり、と勝手にクリトリスが震えて中が勝手に濡れたのが分かった。
「毛が無いというだけでこんなにもいやらしくなるんですね。もっと早くに挑戦すべきでした」
じわじわとジェイドの顔が近くなって、美しい鼻梁が当たりそうだ。
「ぅ、や、せんぱ……っ」
「まだ触れていないのに中から溢れてきていますよ」
「ちが、さっき塗ったオイル、です……!」
「いいえ。……この匂いは、間違いなく監督生さんのものですよ」
「〜〜〜っ、嗅ぐの、やだ!」
「それは失礼しました」
すんすん、と至近距離で匂いを嗅がれたのが嫌で一気に瞳の水分量が増した。ジェイドは秘部から顔を離し、再びオイルのボトルを手に取った。
さっきよりも随分多く、彼の大きな手からも溢れそうなほどに。そのオイルは下腹部に垂らされ、秘部へと垂れたものを媚肉の内側まで丁寧に塗りたくっていく。
息を吹き掛けられただけで勃起して赤く熟れているクリトリスにも、愛液を溢れさせている膣口にも。
「ぁあ、あっ、んん」
時折、大きく下腹部まで手のひらが移動して、人差し指と中指、それから薬指で軽くそこを押される。押されたままで、震わされると、それだけでまだ空っぽの膣がキュンキュンと収縮してしまう。
「あっ、やだ、ジェイド先輩……! そこグリグリされちゃったら、なか、切なくなっちゃうから」
「その言い方、可愛いらしいですね」
「だって、きゅうって、なっちゃうから」
「えぇ、知っていますよ。ここを押すと、入り口がヒクヒク蠢いていますから。あぁ本当によく見える。堪りませんね」
「ひうっ♡せんぱ、息吹きかけないで……っ」
「監督生さん、オイルでしっとりしているここ、沢山舐めても構いませんか? 美味しそうで、我慢出来そうにないんです」
下腹部から手が離れたと思えば、また媚肉を左右に開かれる。そして、たっぷりのオイルで浸されたそこを食べたいと、ジェイドが口を開ける。
人間のものより長い舌は、いつも以上に唾液で濡れていて、その舌に愛されることを想像しただけでびゅくりと愛液が漏れた。
欲に促されるまま、監督生は素直に何度も頷く。
「はい、はい……っ♡わたしも、舐めてほしいです、せんぱい、おねが、……ひっ、ああぁあ♡♡あっあっ♡♡すごい、いつもより、ヌルヌルして、っひ、んっ、ぁっあああ♡♡だめっ、クリ、いま、さわっちゃ、ぁ……♡は、うぁ、…あ゛ああッ!♡♡♡」
「ん、……クリトリスを弾かれただけでイッちゃいましたか? では、今度は吸って差し上げましょうか」
「やだやだ、まって、いま、吸われるのだめ……!」
「大丈夫です。ゆっくり、皮の上から、優しくしますから」
唯一自由な首を横に振っても、足の間で微笑むジェイドは休憩などくれやしない。
宣言通り、クリトリスを包皮ごと口の中へと招き入れる。じゅ、じゅる、と小刻みに優しく吸われて、固定されている体を許される限り震わせる。
「あ゛あ゛ぁあああーっ♡♡♡ぃや、あああっ♡♡イく、イくイく…っ♡はぁ、ぁあんっ♡♡♡」
「……おや、困りましたね。優しくしているのに、あっと言う間に達してしまって」
「ひうぅ……! あっ、ごめ、なさ……っ、止まんないのぉッ♡♡すぐきちゃうから、んっ、ちゅって、吸わないで、ジェイドせんぱい……っ!」
「……もっと強くすれば、イキっぱなしになるでしょうか」
「えっ、ぁ、まって、やだ、やだやだ……! あうっ♡そんな、舌で皮剥かないで、まって、せんぱ、…ヒィッ!?」
長い舌に絡み取られて、ぷるんと熟れたクリトリスが剥き出しになる。
そして。
「あ゛っぁあああーっ♡♡♡」
ちゅううう、と容赦なく吸われて首が反れる。絶叫のような嬌声が浴室に反響して、自分の耳まで犯していく。
「ひぐ、ぅ…♡いあ、ぁああっ、あっあっ♡♡だめ♡クリおっきくなっちゃう♡♡せんぱいに、吸われて……っ、ひあ♡♡あっん、ん゛ん゛ッ♡♡♡」
「大きくなっても何も問題ありませんよ。大きくなった分僕が責任もって愛してあげますからね」
「あ! ああぁ♡♡それっ、舌で弾かれるの好き、好きです、ぅう、あぁあああっ♡♡だめ、にげたいのに、うごけないの…っ♡♡せんぱ、まほう、といて、おねがいっ」
「逃げると分かっていて解くわけがないでしょう? それよりもっと味わわせてください。このために処理したのですから」
「あ゛っ♡♡ザラザラの舌、ぁ…きもちいい…♡♡♡」
「気に入っていただけて光栄ですよ、監督生さん…♡」
べろり、と大きく一舐めされて、それだけでまた絶頂を迎える。それだけじゃない。いっそう敏感になって、大きく膨れたクリトリスはジェイドの熱い息がかかるだけで甘く達してしまっている。
膣口からはもう誤魔化しきれない量の愛液が漏れていて、時折勢いよくぴゅくりと出ているのは潮かもしれない。
けれど、短い呼吸を繰り返すのがやっとな状態の監督生は、もう自分で自分が管理できない。
「まだトばないでくださいね」
味わい足りないので、とにこやかに告げて、涎を垂らしている膣口に指を這わせた。オイルじゃない、愛液のぬめりにいっそう口角を上げ、ゆっくりと中に侵入していく。
「ひ、ぁ、あ……♡」
「痛くないですか?」
「は、はい、はいっ♡♡」
されるがまま二本の指が根元まで収まって、そのままゆったりとしたピストンが始まる。馴染んで来たら今度は中程まで引き抜かれて、ザラザラとしている粘膜を擦られる。
「あっ、あぁ…♡そこ、弱いから、や、です…ッ♡♡さわらないで、せんぱい、お願いですから…!♡」
「弱いから、などと言ってはいけませんよ。自ら弱点を晒してしまうのは食べてくださいって言っているのと同じことですからね」
「ヒッ……! ぁああああっ♡♡ひ、はぁ、あぁああっ♡♡♡だめっ♡♡よわいって、いったのに♡いっぱい擦ったら……ッ、〜〜〜ひぁ、あ゛あ゛ああっ!!♡♡♡漏れ、漏れちゃう、でちゃ、せんぱい……!♡♡♡」
「ふふ、漏れちゃう、ではなく、もう漏れていますよ……♡あぁ、監督生さんのお潮で僕の制服が駄目になってしまいそうです」
「あ゛──ッはう……! ご、ごめ、なさ、せんぱ……♡でもそこ擦られると我慢できない、……っひ、う、あああっ♡♡また出ちゃう、いっぱい漏らしちゃうの、だめだめ、やぁああああっ♡♡♡イく、イっちゃう……ッ!」
ぐちゅぐちゅとはしたない音を出しながら掻き混ぜられて、顔を真っ赤にしてまた達してしまう。
指の隙間から潮をまた漏らして、その感覚にまた達して。それなのにジェイドはタイミングを見計らってクリトリスに吸い付いてきた。
「あ゛あ゛ああぁあ゛────ッ♡♡♡」
触られる前よりも膨らんだクリトリスを吸われ、乱暴に指を引き抜かれて、堪らず粗相でもしているかのように潮を吹き出した。我慢なんて一秒だって出来ない。
びしゃびしゃと床やジェイドの制服を濡らしていく淫らな音が、やたらと近くに聞こえた気がした。
「あ゛、は、ぁ、……あぁ……っ……♡♡」
盛大に漏らしてしまったのを最後に、ジェイドの指や舌が離れ、解放された。
「ん、……ぁ゛っ、じぇいど、せんぱ……♡」
「キスしてもよろしいですか?」
「は、ひ……」
自らの愛液や潮が付着しているので、普段ならば拭いてほしいと懇願するのだが、今はまだ脳がまともに機能していなかった。
ただただ素直にキスがしたいと思ってしまったので、頷いて、自ら大きく口を開けた。
「せんぱい」
ウツボの求愛行動が大きく口を開けること、と聞いてから、監督生はいつだってキスの時に口を開ける。
弱点を曝け出してはいけないと、その都度ジェイドに叱られるのだが、それ以上に嬉しそうに頬を染めるからついやってしまう。
「あぁもう、それは駄目だといっているでしょう?」
今だって、むずむずと嬉しそうにしている口角が可愛くて仕方ない。ついでに舌を出せば、それごとジェイドの大きな口に食われてしまう。
「んっ、ん゛ん゛ん……ッ」
歯の一本一本を確認するように長い舌が蠢いて、そうかと思えば喉の奥まで侵入してくる。生理的にえづきそうになるのをなんとか堪えて、苦しいよと訴えるように喉奥を締めた。
そうすると大人しく撤退してくれて、でもなんだか申し訳ないので、今度は大好きだよと気持ちを込めて舌に吸い付いた。僅かに動く首で、フェラをするように愛でれば、珍しく慌てた様子でジェイドの顔が離れていく。
「ぁ、嫌でした……?」
「い、いえ、その、」
「……?」
自分より下にあるジェイドの顔が、耳が、赤くなっていて随分と可愛らしい。
そして。
「お恥ずかしい話ですが、……気持ち良かったものでして」
大きな手で口元を隠すようにして、ボソリと呟いた。
更に、照れて目を逸らしたままでいうものだから、きゅうと心臓が締め付けられた。
散々こちらのことを可愛い可愛いと言ってくれているが、実際可愛いのはジェイドのほうだ。
衝動的に飛びつきたくなって、しかしガチガチに固定された魔法が邪魔だった。
「せ、せんぱい、これ、魔法解いてください、逃げませんから」
「……」
「本当ですから……!」
早く、と渋るジェイドを急かせば、パチンとシャボン玉が割れるようにあっという間に魔法が解けた。
前にバランスを崩した体はジェイドに抱き留められ、それを好都合だとしがみ付いた。
「ジェイド先輩可愛いです。さっきみたいに舌をフェラするの、もう一度しますか? 私はしたいです」
「だ、だめです、あれは、なんか、だめです」
「あはは、先輩の語彙が死んじゃった」
「う、揶揄わないでください」
赤く染まった頬や耳、首筋や髪の毛にまでキスをして、いつもの仕返しをするように「可愛いです」と繰り返した。
それから下肢へと手を伸ばし、ベルトを外してチャックを下ろす。
「こっちは舐めますか?」
「いえ、今は監督生さんの中に早く入りたい気分です」
「はい、私も早く欲しいです」
スラックスをずらして、下着を下げれば、可哀想なほどに勃起してカウパーを垂れ流しているペニスが顔を出す。監督生はぬるりと亀頭を優しく撫でて、自ら当てる。
「あっ、あっ♡」
上半身はジェイドに必死にしがみついて、淫らな下半身はペニスを飲み込んでいく。腰を揺する度に張り出したカリ首が内壁を抉るのが気持ちよくて、はーっ♡はーっ♡と荒い息を吐く口から唾液が零れた。
「あぁ、火傷しそうなほどに熱いですね、監督生さんの中は」
「先輩の、おちんちんだって、熱い、です……ッ♡」
全部を飲み込んだままでジェイドから体を離す。そろそろと体重を後ろにかけて、しなやかな太腿に手をついた。
「ジェイド先輩……♡」
見えますか、と今度は自らМ字の形に足を開く。
こんなことをするとは思っていなかったのだろう。
冷静で、涼やかなジェイドの目元に興奮が混じって、その目が丸くなる。次いで、ごくり、と生唾を呑む音がした。
「ず、いぶんと、淫らなことをするのですね。どこで覚えてきたんですか、まったく」
「あ、あんまりマジマジとは見ないでくださいね……、流石に恥ずかしいので……♡」
「見るに決まっているでしょう? ほら、いい子ですから、そのままちゃんとご自分で動いてくださいね」
「っ、はぁい……♡」
自分の声とは思えないほどに甘ったるい声で返事をして、ゆっくりと腰を持ち上げていく。
綺麗に陰毛が処理されているので、膣口を押し広げるペニスが丸見えだ。どぷどぷと溢れる愛液も、勃起して充血しているクリトリスも、何もかもをジェイドに見られている。
「〜〜〜〜っひ、う、あああっ♡ぁああ♡♡はうっ♡あ゛っ、せんぱ、もっとぉ……♡♡先輩にも、いっぱい突いてほしいです、っ♡♡」
「仕方ないですね。あぁでも休まないでくださいよ」
「はい、はい……ッ♡」
言われた通りに自分でも腰を揺らめかせて、何度だってペニスを奥まで咥え込む。しかしその動きに合わせるようにジェイドが下から突き上げてきて、簡単に子宮口まで犯される。
「──ッ、ひあ……っ!!♡♡♡♡」
ごちゅん、と音がするほど力強く突きあげられ、それが断続的に続く。広げた足に力が入って、足の先がピンと伸びた。
「あっあっ、だめ♡♡すぐイッっちゃいます、こんなの……っ♡♡♡っ、ひっ、あ、あああ゛ぁあ゛ーっ!!♡♡♡なか、なか、こすられるの、つよ、……っひ、やあぁあっ♡♡♡また、またイく、イ──ッ♡♡♡♡……っ、は、ぁ、や、まって、せんぱ、まって、いまうごかないで……ッ♡♡♡♡」
「ッ、だって、動いてほしそうに、ずっと痙攣してますよ……♡そんなに気持ちいいですか、僕のペニスは……ッ!」
「きもちい、おちんちん、きもちいぃです♡♡お腹の中ゴリゴリってされるの好き……っ! あっ♡まっ、だめ、クリ触らないで、先輩の指も好きなの……っ♡♡あう♡あ゛っ、んんっいく、いくいく♡♡」
「上手ですよ…っ♡中とクリトリスと両方でイけましたね、偉いですよ。ちゃんとご褒美をあげなくてはいけませんね」
「ア゛アアァ──ッ♡♡♡いま、いまイッたのに、おっ、おく、子宮に、そんな、ちゅーしちゃ、だめですぅ……ッ!!♡♡♡あっあっ♡♡♡またイきます、でちゃいます、からぁ……! ア゛ァアアア──ッ♡♡」
「いいですよ、つるつるのおまんこからお漏らししちゃいましょうね、僕が全部見てあげますから」
「ヒッ、ぁあああっ♡♡だめ、ほんとうに、出ちゃ、ぁあ゛──ッ♡♡♡」
一心不乱にペニスを味わっていた腰を大きな両手に掴まれて、ゴツゴツと奥を犯されたと思ったら一気に引き抜かれる。
同時にプシャアア……と音を立てて大量の潮を吹いた。ジェイドの胸元まで全部を汚して、更にチョロチョロと断続的に漏らしている。
潮を吹きながら強い絶頂に飲み込まれた監督生の腕はもう使い物にならず、べしゃりとジェイドの太腿の上に倒れ込む。
すると、ジェイドが足を引き抜いて、痙攣している監督生の背中と床の間に自らの手を差し込んだ。
「監督生さん……ッ」
物腰の柔らかな声は、どこか遠くへ行ってしまったらしい。
切羽詰まった、雄臭い声に呼ばれて、監督生は力の入らない腕を持ち上げてジェイドの首へと回した。
途端に背中が宙に浮く。位置を強制的に戻されて、そのまま再びペニスを捩じ込まれた。
「あぁっ♡」
震える足を、ジェイドの逞しい腰回りに絡みつかせる。それを合図に遠慮なく中を抉られて、擦られて、奥の奥までペニスで満たされる。
「あー♡あーッ♡♡きもちいい……っ♡♡♡」
「素直で、いい子ですね」
「あっ♡いい子……?♡いい子、ですか、わたし♡♡」
「えぇいい子ですよ。おまんこ気持ちいいの、ちゃんと言えますもんね?」
「言えますっ、いっぱい気持ちいいんです、せんぱい…♡♡おちんちん奥までハマってるの、すきです……っ♡♡♡」
「ふふ、──……あぁでも、ご心配なく。悪い子でもちゃんと愛してあげますからね」
「っ、へ……?」
「例えば」
──エッチなご褒美付き、という言葉につられてわざと勝負に負けるような悪い子でも。
「〜〜〜〜ッ♡♡♡」
子宮口にねっとりと亀頭でディープキスしながら、耳元で低く囁かれて、体は素直に絶頂を迎えてしまう。
声が追いつかずに、かはっと掠れた息を吐いて、全身を痙攣させているのに、ジェイドは追い打ちをかけるように腰を打ち付けてくる。
「ひっ♡♡ああああぁあーっ♡♡♡イッってるのに、せんぱい、おちんちんだめぇ……ッ!♡♡奥、ごつごつされたらまた漏れちゃいます、ぁ゛っ♡♡あっあっあっ♡♡♡イく、またいく、いくいく、──っ♡♡♡……っは、ぁ゛あ゛あ゛っ!♡♡♡」
「いつもとは違うやり方も、たまにはいいでしょう?」
「あ゛っ♡はい、はいっ♡♡すきです、せんぱいと、ぁっ♡いろんな、えっち♡♡したくて、ひうっ♡♡はぁっ♡はぁっ♡せ、せんぱいも、ちゃんと、たのしく、なりました、か、ぁ……っ?♡♡」
「はい。こんなに蕩けた顔をした監督生さんが見られて幸せですよ」
「〜〜〜〜っぁ゛♡♡♡」
ジェイドにも喜んでもらえているのが嬉しくて、内壁がジェイドのペニスにすがりつく。そのままガクガクと体を震わせて、何度目かも分からない絶頂を迎えた。
その締め付けに耳元でジェイドが唸り、そうかと思えば今まで以上に容赦なく突き上げられる。あぁジェイドもイきたいのだ、と察して、子宮が精液を飲み込む準備をする。
「あっあっ♡♡すごい♡♡せんぱいの、おちんちん、もっと、おく、いっぱい……っ♡♡♡」
「ハァ、っ、えぇ、もっといっぱいにしてあげますからね」
「ひっ、ゃあああ♡♡奥、すごい、……ぁ゛っ♡♡待って、そこ、ちゅうされるの、弱いから、ぁ……♡♡」
「そう言いながら、監督生さんだって、腰が動いてますよ……ッ」
「だって、だって、きもちいい、わたし、イく、イッちゃいますッ♡♡あああぁあっ♡♡だめ、もう……っ♡♡い゛っ、あ゛、あ゛あ゛あぁーッ♡♡♡♡」
息が詰まるほどに抱き締められて、容赦なく奥までペニスを捩じ込まれる。ドクリ、とジェイドのペニスが脈打ったのが分かった。
「……ぁあ……っ♡」
目の前が暗くなったり明るくなったりと忙しく、最後の絶頂に飲み込まれると、ブレーカーが落ちたように意識が飛んだ。
***
目を覚ました監督生は、秘部に違和感を感じて布団を剥いだ。体を起こして座り、そっと下着をずり下げる。じくじくと火傷でもしているかのような感覚を追いかければ、つるりとした媚肉に辿り着く。
「……何だろう、これ」
一見、黒子かと思った。
こんなところにあったところで、まじまじと見たことがないから知らないからだ。しかし黒子がこうも痛むのはおかしいと目を凝らせば、マークのようにも見えてきた。
あっと思ったと同時に、寝室の扉が開き、水が入ったグラスを持ったジェイドが入ってきた。
「おやおや、監督生さんは大胆ですね」
「〜〜〜っ!!」
痛みを探っていただけだが、自慰をしているように見られたと思って慌てて布団の中へと戻っていく。
すると、ナイトテーブルにグラスが置かれる音がして、次いでベッドの縁が沈んだ。ジェイドが座ったのだろう。
「ふふ、申し訳ありません。どうか出てきていただけないでしょうか」
「いやです!」
「困りましたね」
「その声は困ってません!」
「おやおや」
がお、と肉食獣のように言葉で食って掛かれど、ウツボは楽しそうに笑うだけだ。
「どうか出てきてください、監督生さん。僕にもそれをよく見せて。人体にするのは初めての魔法だったので、きっとうまく出来なかったのでしょう」
「……魔法?」
「はい。痛むようでしたら薬を塗りましょう」
「ま、魔法って、なんですか?」
監督生はジェイドの言葉につられて布団から頭だけを出した。ぐしゃぐしゃになった髪の毛をジェイドが優しく梳いてくれる。その冷たい手が、なにより心地良い。うっとりと目を細めた。
「効力も害も何もないただのペイント魔法です。薔薇の色を塗り替えるように、皮膚の色を変えて模様を刻み込んだんです」
──それ、僕専用のサインですよ。
「セックスをするときだけ、僕だけが見られるものです。これが、僕が望む勝負に勝ったご褒美」
言いながら、あまりにも満足気に凶悪に微笑むものだから監督生は再び布団の中へと逃げ込んだ。
「ご、ご褒美は剃毛だったんじゃないんですか!?」
「剃毛は過程で、本命はサインです。僕からは剃毛がご褒美だとは言ってませんよ。監督生さんが勝手に勘違いしたんじゃないですか」
「そんなの聞いてないです!」
「では、これに懲りたら二度とわざと負けるなんてことをしないことです。僕は監督生さんと対等にゲームをするの、結構気に入っているんですよ」
言って、ジェイドが乱暴に布団を剥いでベッドの外へと捨てた。あっという間に体が捕らえられ、仰向けにシーツに縫い付けられ、視界いっぱいにジェイドの悪い顔。
あ、逃げられない。本能が悟った。
「さぁ、次は何をして遊びましょうか」