無理矢理こじ開けた


ずっと欲しかった欲しくて欲しくて我慢ができなかった。凛々しい顔立ちをした木の葉の若葉。その黒髪は美しく、鋭い眼光は俺を興奮させた、かと思えば気の抜けた無防備な顔も見せる。自分と同じく昼寝が好きな彼女とはよく馬が合って中々積極的に話しかけ、少しずつ距離を縮めていった。彼女の周りには常に誰かがいたが、俺もまたよく彼女の側にいる者の一人となっていった。

よく彼女を見ていたおかげなのか、彼女の変化には敏感になっていたのだ。



「奈良さん」

足早に駆ける彼女を呼び止める。今日は会議中からどこか様子がおかしかった。眉間にしわを寄せひたすら考え込んでいるように見えたが、実質そうではなさそうで苦しそうに額に汗を浮かべながら浅く呼吸を繰り返しているのが隣に座っていてわかった。

「…どうも、ちょっと急いでるんで」

「奈良さん、今日は何か変だ、無理しないで下さい」

「いや、本当、お気持ちは有り難いんですけど、本当に何でもないんで」

「っ、放っておけません!」

「ひゃっ!」

無理やり肩を掴んだ瞬間に喘ぎのような甲高い声が彼女から発せられた。正直、いきなり過ぎてとても下半身と心臓に悪い。こんな甲高い声が出せるのか、とまじまじと見つめていると、余程恥ずかしかったのか切れ長の細い目に大粒の涙が溜まっていった。

「すみません…ほんと、離して……」

「…催淫剤でも服用したんですか?」

正直に聞くと顔をそらしぐっと黙り込んだ。
そんな彼女を抱き上げ窓から飛び出す。驚き、何度も止められたが、俺は聞かずに自分が宿泊している宿屋へ向かった。



「ちょっ、何するんですか!」

布団に寝かせると彼女が睨みつけながらそう言ってきた。片手で両手首を頭の上にし、押さえつけると空いている手で髪を解いた。

「俺、好きなんスよね…奈良さんの髪」

顔を髪に埋め耳元でそう囁くと息を飲む音が聞こえた。首筋に噛みつき、下半身を擦り付けると、彼女はギュッと目を閉じ自分の下で体を震わせる。

「っ、もうびしょびしょっスね」

「…うるさいっ!」

「そんなつれないこと言わないでください」

片手でズボンのボタンとジッパーを外し脱がしていくとなんとも可愛らしい桜色の下着が視界に広がった。ゴクリと息を飲み、指で割れ目を撫でるとくちゅり、と卑猥な音がなる。指に半透明の分泌液が絡みつき、俺はその液体を彼女の目の前で舐めとった。

「なん、で…こんな、こと……」

「俺は奈良さんとずっとこうしたかったスよ、それにしても随分と可愛らしい下着っスね…なんか意外です」

「…悪いかよ、こんなキャラじゃないのはわかってるってーの」

「いえ、意外で可愛らしいのは奈良さんですよ」

「え、っ、アッ!ん、ちょ…だめ」

意外、そんな言葉に機嫌を悪くした彼女の下着に手を滑り込ませクチュクチュと谷間の中を掻き回し、小さな陰核をぎゅっと押さえつけた。

「いっ、アァッ!!そこ、やめっ、やだぁっ!」

「すご…もうこんなに熱い……」

「う、ぁ…あん、だるいさ、こんなことっ…いやです…」

唇を噛み締めながらそう漏らす彼女の顔は本気で嫌がっていて、逆にそれが非常に唆られた。自分でも下半身が熱くなってゆくのがわかる。ニヤリと笑い、忍び道具を入れたポシェットの中からワイヤーを取り出すと抑えていた手首を縛っていく。

「………これ、切れやすいんです、あまり暴れると両腕取れますから、気をつけてくださいね」

彼女は緊張した面持ちで俺を見てきた。その顔は「なんで自分が」「何かの間違いじゃないか」という言葉ありありと見て取れ、思わず吹き出してしまう。

「奈良さん…大丈夫ですよ、俺に全部見せてください」

「はっ!?ちょ、ダルイさん!」

驚く彼女をよそに足を持ち上げ左右に開脚させると、桜色の下着が変色しているのがよく分かった。そのまま屈み込むと犬のように下着にしゃぶりつく。

「ひゃっ、だる、い…さん、そんな、きたないことっ…!」

「…ん、汚くないですよ……」

下着の生地が細い部分をクナイで破いてしまうと、びしょびしょに濡れた箇所が良く観察できた。再び口を近づけ、愛液とも呼ばれる分泌液を舐めとり吸い上げていく。その度に可愛く喘ぐ彼女の声が俺を更に興奮させていった。



「奈良さん、いいっスか」

「っ、アンタ、ここまでやっておいて今更それかよ」

「敬語、抜けてますよ…そっちの方が好きですケド」

「ていうか、そっちが敬語ってのがおかしいっつーの」

「ハハハ、じゃあ、止めさせてもらう…で?いいのか」

「………全部、忘れさせてくれるなら」

さっきまでの雰囲気が嘘のように和やかに談笑すると、辛そうに顔を歪めた彼女の首筋に噛みつき、体重をかけて沈み込んでいく。生暖かい内部に自身が押し入る感触が直に伝わってきた。彼女は時折体を震わせながら圧迫感に耐え、大きく息をした。

「…っ、キツ……初めてか?」

「ぐ、ぁ…あぁ、そんなことっ、きくなヘンタイっ」

「男はみんなそんなものさ」

憎まれ口を叩く彼女の腰を持ち上げ、ゆっくりと律動を開始する。ぷくりと膨れている陰核も小刻みに刺激をしてやるとじわじわと内部が緩んできた。

「ひっ、ん…あぁっ!」

「ん、ゆるくなってきた」

「アッ!あんっ、あ、やめ、はやっ、い、んぁ、あっ、あっ、!」

「全部、忘れたいんだろ?」

「んっ、あぁっ、ひぁっ、ん、やらっ、も、むり、アァッ!」

「っ、可愛い…」

耳元でそう囁くと、ビクッと体を震わせ直ぐに反論してきた。

「んぁっ、かわいいとか、いうなぁっ!あぁっ、ん、あんっ!」

「何で?可愛いのは本当だぞ」

「うそだっ、ん、あぁっ、やらっ、しんじないっ、あんっ、んっ、やぁっ!」

彼女の言葉を否定するように勢い良く打ちつける。生まれたばかりの雛ではないが、刷り込むかのように耳元で彼女が好きだということを伝えていく。

「ッ、嘘じゃない、可愛いし、それに綺麗だ。横顔なんか特に好きだ」

優しくベッドに寝かせ、拘束を解いてやる。驚いた顔でこちらをみる彼女に微笑みかけ、優しく頬を撫でてやると、触れるだけのキスをしてもう一度見つめた。

「……あなたはどんな時でも美しい」

「…………ほん、と…?」

涙目になった彼女が絞り出すような声で呟く。まだ入ったままの内部がきゅう、と俺を締め付けてきた。にこりと笑い、頷くと、感極まったのか、自由になった腕を俺の首に回し、柔らかい胸の感触が直に感じられるぐらいに密着してきた。

「っ、ダルイさん………!」

「奈良さん……」

応えるかのように、腰を掴み、離れないようにして、強く打ちつけた。きゅう、きゅう、と締まっていく内部と嬉しそうな彼女の喘ぎ声がだんだん、俺の余裕を奪っていく。

「アッ、んっ、んんっ、あ、は、っ、アァッ、や、も…イクッ……でちゃ、う…っ!」

「………シカマル、」

「ひっ、あっ、アァッ、あぁンッ!!」

ぐ、と背中を丸めて彼女の内部がぎゅう、としまった。それに合わせて俺も中に吐き出す。

「あ、やだ…赤ちゃん、できちゃう……」

「大丈夫ですよ、もしそうなっても責任とりますから」

「……ダルイ、さ……んっ、ぁ、あ…ん」

言い終わる前に唇を塞いで舌を絡めあった。とろんとした表情で熱っぽく俺を見る目がなんとも艶かしい。頬を優しく撫でて、もう一度口付けると彼女の声が枯れるまで俺は彼女を抱き続けたのであった。



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