相談役は奥様がお好き!
「っ、しかまる、ッッ、だめだ、こんなとこで…!」
「心配すんな入れたりしねぇよ、手だけで済ませるから」
「ァ、ッ!?」
ぐっちゅぐっちゅ、と卑猥な音を立ててシカマルの指がテマリの中を突いていく。テマリはここが仕事場の仮眠室だということを忘れて声をあげそうになってしまう。黒いグローブが自身の分泌物で汚れていく様を見ながらテマリは後悔の念を滲ませ、顔を覆った。
事の発端は数日前、酒の勢いで色任務の話になった時だった。(余談だが、旦那である奈良シカマルは色任務を任されることが多く元々そっちの人間であった)話せば話すほど出てくる旦那のあんな話やこんな話、とんでもないプレイの数々にテマリは慄いたのだ。
「おまっ…!女の私でもそんなこと言われたことないぞ!」
「だぁかぁらぁ、言ってんじゃねぇか、男は孕まない分みんな扱いが雑になるんだよ」
グイ、と焼酎を飲み干し真っ赤な顔で何でもないという風に話す旦那にテマリはムッとして詰め寄った。
「なんだそれは!ふざけているのか!?」
「ふざけてるっていうか、それが当たり前なんだよ、どうした急に」
怒りだしたテマリにめんどくさい、という表情でシカマルは対応した。その態度にテマリのボルテージはさらにあがってしまう。
「当たり前ってなぁ!おかしいじゃないか!!」
「はぁ?」
「私は嫌だぞ!たとえ過去の話で仕方がないことだったとしても、お前が他の誰かにそんな扱いをされていたなんて…!私は…!」
さっきまで怒っていたはずなのに次第に潤んで行く目にシカマルはたじろいでしまう。女ってのはよくわからないが、シカマルは女の(特に嫁の)涙に弱い。あぁ、どうか泣かないでくれ、と思いテマリをぎゅっと抱きしめる。素直にすんなりと収まってくれた嫁に愛おしさを感じていたシカマルはニヤリと笑ったテマリに気がつかなかったのだ。
割愛して、
まぁ、結果から言うとどこぞの大名やらだけが旦那の隅から隅までを知っているのは気に食わんと宣ったテマリにより再現VTRならぬ、再現プレイが行われたのだ。飲み込みの早い嫁の手はもうそれは絶品で、シカマルは久しぶりに快楽に溺れてしまった。前立腺で果てる快楽は頭を馬鹿にしてしまう。最初こそ抵抗していたが結局最後は自分から馬鹿になりに行っていた。はしたない…というか情けない。気を許した人間ならここまで体のコントロールが効かなくなるということをシカマルは久しく忘れていた。脳裏に浮かぶ過去の恋人たちを振り払い、シカマルは目の前にいる可愛い嫁に意識を戻す。顔を真っ赤にして涙で濡れた目を見ればもう限界だということは容易にみて取れた。
「しかまるっ、こないだのことなら、あやまるからぁっ」
「アンタだってそう言っても止めなかっただろ?お互い様」
指を二本入れ、普段と同じようにピストンを繰り返すと卑猥な水音とともに愛液が溢れ出して来る。女性器というものは便利なものだな、とシカマルは自分の尻を気にしながらそんなことを思った。テマリは泣きそうな顔で必死に喘ぎ声を我慢している。可愛い。
「ッ、や、ァ!しかまる、しかまるぅ、ッ」
「大丈夫だって、楽になろうぜ?俺しかいないからよ」
「あ、ッ、んん、ッ、ばか、しかまるの、ばかやろーっ!」
バタバタと足をバタつかせ抵抗する嫁に倣い、シカマルは手を止めて指を抜いた。ぬちょ、と指に絡まった愛液が糸を引く。
ほら、散々やめろと言ったくせに呆然とした顔。本当は期待していたんだろう?嫌だと言いながら蹂躙されたかったのだ。
「どうした?嫌だったんだろう?」
指に絡みついた愛液を舌で舐めとりシカマルは口角を釣り上げる。するとテマリの体はぴく、と少しだけ揺れ動いた。それは揺らいでいるサインだ。シカマルはまた笑う。嘘くさい笑顔はサイに少し似ていると言われた。あんまり嬉しくないが、こういう時は役に立つ。
「ごめんな、無理やりしようとして」
シカダイがそろそろアカデミーから帰ってくるだろう?とまだ数時間先の話をしてテマリを急かす。
「ま、待って…」
「ん?」
「ま、まだ…まだ、大丈夫、だから…」
な?いいだろ?という顔が可愛くてまたついついいじめたくなってしまったシカマルは手を握ってテマリに顔を近づけた。
「大丈夫だからどうしたいんだよ」
言ってみな?と微笑んで優しく押し倒す。するとテマリの目はもう期待でいっぱいになっていた。触ってもいないのに時折小さく喘いでいるのはきっと想像しているのだ。これから自分がどうなるか。もうひと押し、テマリの頬を撫で優しく額にキスをすると、とうとう耳元で小さな声が聞こえた。
「シカマル…一緒に、気持ちよくなろう、?」
ぞわり、と背中に悪寒のようなものが走る。シカマルも期待で胸がいっぱいになった。着物に手をかけ、白くて柔らかい餅のような乳房に吸い付きシカマルはほくそ笑む。ここまで持ち込めるなら、たまには体を明け渡してもいいかもしれない、とひそかにそう思ったのだ。
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