おかえり

「ジュリウスっ!」

フライアのロビーにジュリウスの姿を見つけたノルンは嬉しそうに駆け寄った。
彼は先日から別件でフライアを留守にしていた。詳しいことは知らないがラケルから頼まれた用事があったのだと聞いている。
その間、副隊長としてブラッドを任されていた。大きな任務はなかったので普段より極端に負担が増えるようなことはなかったが。
近いうちに戻れるだろうとは聞いていたがそれが今日だとは思わなかった。ジュリウスは少し疲れたような顔をしているが怪我などはなさそうだ。

「お帰りなさい、ジュリウス」
「ああ、ただいま」

お仕事お疲れ様ですわ、と笑いかければジュリウスもふっと笑みを浮かべた。
フライアにいない間、何をしていたのか気にならないわけではないが人に話せないような内容かもしれない。それに疲れているときに話すことでもないだろうと思い言葉を飲み込んだ。
ノルンも先程までラーヴァナと戦っていたので少し疲れている。長話もあまり良くないだろう。

「ジュリウス、早く休んでくださいな。まだ寝るには早い時間ですけれど、たまにはゆっくり過ごすことも大切ですわ」
「ノルンも早く休め。さっきまで任務だったのだろう? フランから聞いた」
「ええ、報告書が終わったらそうするつもりですわ。ちょうど疲れが取れるお茶がありますから後でジュリウスのところにも持って行ってあげます」

明日からまた通常の任務が待っているのですから、とノルンは小さく笑った。