純白少女

彼女には白がよく似合う、と思う。
いつも彼女が着ている白い服と、首もとの赤いリボンはとても彼女らしい。上流階級の出身というだけあって品のある服装だ。
ゴッドイーターとなった今でも見た目にはそこそこ気を遣っているのだろう。

「第一印象で悪いイメージを持たれてしまうと損をしますから、見た目が全てではありませんけれど大事な部分ではあると思いますの」

特に自分はブラッドの副隊長なのだから、と続ける。
確かに隊を指揮することもある立場。局長や支部長など偉い立場の人間と直々に話す機会も他のメンバーより多いだろう。
もちろん、それは隊長である自分にも言える話ではあるのだが。

「白だと清楚な感じがするような気がいたしますし……実際に自分が清楚だとは思いませんけれど」
「……いや」

少なくとも不快感を与えるような服ではないし、彼女らしい個性もあると思う。
ノルンがそこまで身嗜みに気を遣っていたことには少々驚いたが、彼女の両親かはたまた教育係のような立場の人か、とにかく幼少期に教わっていたのかもしれない。

「まあ、制服が一番そういう心配がないのでしょうけれど、人前で常に制服だと堅苦しいでしょう?」
「確かにそうだが」
「ブラッドのみんなも普段は私服ですし、堅苦しくなく清潔感も損なわない見た目を心がけようと」

ふわりと笑んだ純白の少女はいつもより大人っぽく見えた。