リヴィがジュリウスの神機に適合したとき、彼女はジュリウスの姿が見えたと言った。
螺旋の樹に一人残り戦い続けると決めた彼が今どうなっているのかは分からない。ただ、ジュリウスが生きていた。異変が起こり、まるで病気に罹ったような姿になってしまった樹の中で。
死んだとは思っていなかったけれど、あんな樹を見てしまったら内部にいる彼がどんな状態になっているのか、怖かった。
今のところ確認されたのはあくまでも精神体としての生存。彼の肉体が生きているかまでは分からないけれど、少しでも可能性があるのならば。
「助けますの、必ず」
世界が終末を迎えるだとか、そんなことは関係ない。
苦しんでいるかもしれないジュリウスをあのまま見捨てることなんて出来なかった。もう二度と、彼一人に全てを任せるなんてしたくない。
「あなたに会えない日々が、こんなに寂しいだなんて思いませんでしたわ」
初めて、心の底から愛した人だった。彼を救う為ならば、この身が滅んでもいいと思えるほどに。
ジュリウスの姿を見たというリヴィがちょっとだけ、羨ましい。彼女が他人の神機に適合するときに苦しそうだったので、彼女の能力自体は素晴らしいものではないと思うけれど。
ジュリウスを助けて一緒に此処へ帰ってくると心に誓った。