*フリフラと言いながらフリージアくん喋ってません
彼が他の女の子と親しげに話しているのを見ると酷く不安になるのだ。
男勝りではないにせよ自分は普通より女の子らしくない自覚があるし、そんな自分は彼の目に異性として映っているとは思えない。
初めて、なのだ。他人にこんな感情を抱くことが。まさか自分が他人にここまで執着するなんて。
元々、人付き合いが苦手な自覚はある。こんな自分が誰かを好きになれるとは思っていなかった。
この感情との向き合い方を自分は知らない。
「……ねぇ、フリージア」
ボクはキミが好きなんだ。
だからもっとボクを見てほしい。
そんな子供っぽい独占欲にまみれた言葉を飲み込んで、いつも通りの無表情。
「…………フリージアと過ごせるだけ、幸せなことかもしれないけれど」
ぽつりと呟いた言葉は風に溶けて消えた。
*名前だけですがおぼろ様宅フリージアくんお借りしました!