「……何してるの」
黄色の少年の視線の先でぴょこぴょこ跳ねる見慣れた青い少女。
少年の呆れたような声に気付いた少女は満面の笑みを浮かべ、ぶんぶんと手を振った。
「あ、フルちゃん! うーん……ジャンプ?」
「そんなの見れば分かるんだけど」
少女——優里はついに頭がおかしくなってしまったのだろうか。思わず頭を抱える。
否、彼女が妙に子どもっぽいのは今に始まったことでもないのだが(というより優里もフルも見た目は10歳程度の子どもである)
頑張れば空を飛んだりできないかなーと呟く優里に息を吐く。無理だと思う。少なくとも鳥のように高く自由に飛ぶのは。
この少女は時々想像もしていなかったことを口にする。だからこそ一緒にいて飽きないし長い人生を退屈せずに済んでいるのかもしれない。……呆れてしまうこともあるけれど。
「優里」
「なあに?」
「いや、優里って面白いなあと思って」
「ボクが?」
「……間抜けな顔」
そんな彼女も神様の1人であるのだから世界ってわからない。
*こばと様宅フルちゃんお借りしました!