雨が降っていた。
天気予報では晴れると言っていた筈なのだが予報も存外当たらないものだとメテオールは思う。
今日一日は止まない、という予報に溜息を漏らした。
本来であれば今日は出かける予定だったのだがこの天気では延期するしかないらしい。
「……雨だな」
「雨ですね」
「止みそうにないな。ジメジメして、うんざりする」
隣で窓の外を眺めるオランジュとポツリと言葉を交わす。
ざあざあと降り続けるこの雨では傘をさしていても濡れてしまいそうだ。晴れると言っていた天気予報を恨みたい。
自分で思っていた以上に、嫁でもある彼女と出かけることを楽しみにしていたらしい。
もちろんいつでも出かけることは出来るのだけれど。
「でも、たまには雨も悪くないですね」
「そうか?」
「……メテオールさんと、こうして一緒に過ごせますから」
またこの人はそんなことを。
それこそ自分だってオランジュと共に過ごせるのならば雨だって雪だって悪くはないというのに。
「あのなあ……そういうこと言われると俺がいろんな意味で大変だから勘弁してくれ」
きっと彼女は理解していないのだろうけれど。
そんな土砂降りの日も悪くない。
*おぼろ様宅オランジュさんお借りしました!