再会

「……また、会えたね」

震える声で、それだけ言う。
本当は嬉しくて、夢みたいで、泣き出しそうなのを抑えて。笑顔で迎えたいのに、上手く笑顔が作れない。

「キミに、会いたかった」

もう二度と会えないかもしれないと思っていたけれど、再会を諦めなくて良かった。
てんか、と名前を呼ぶ。別れ際の寂しそうな姿が脳裏を掠めて胸がチクリと痛んだ。それでも、もう離れることはない。

「なゆ……ありがとう」

弱々しい、けれど懐かしいてんかの声。
自分の知っている、世界で一番大切なヒトの声を聞いて涙がこぼれそうになった。彼がいるこの世界で生きていきたいと、ずっと願っていたのだ。
てんかが生きていてくれる。それが何よりも幸せだった。
もう消えたりしないで、と無茶な願いをこぼし、てんかの体を抱きしめた。