幹部任命
運命とは定められしもの、創り出すもの、歩むもの、語る者によって解釈は様々であり明確な定義付けは不可能だ。
そもそも運命というものは存在するのか?目に見えぬそれに私達は縛られ続けているのか?運命というものの実在自体が曖昧だ。
だが、もしも我らに運命が定められているのならば皆が望む"奇跡"もそれ即ち必然の事象となる。
それはもはや奇跡と呼んでよいものなのだろうか。必然の奇跡など、陳腐なる矛盾でしかない。
もしも運命が定められているのならば、結局のところは私も決められた道筋を歩まされているに過ぎないのだろうか。
作詩*M・フィロソフィア
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「ッッ!!おい!どういう意味だよ!!??」
「ゼノ!やめろって!」
頭に血が上りきって顔を赤く染め上げるほどの怒りに満ちた形相でゼロの胸倉を掴みあげるゼノラックスを、ジブリールは彼らの間に身体を無理矢理割り込ませる形で止めた。
ジブリールに引き剥がされたことによって重心の預け場所を失い支えがなくなったゼロは、生気が抜けたかのようにその場に崩れ落ちて膝をつく。
「──そのままの、意味です。ミーアが、……攫われました」
「てめェはなにしてたかッて聞いてンだよ!!!まさか、一人で尻尾巻いて逃げ出したッつー冗談なンざ言わねェだろうな!!???」
噴火のような激情を余すことなく溢れさせて、空間すらも尻込みさせるほどに怒鳴り散らすゼノラックス。それとは対称的にぼんやりと視線の定まらぬ眼で無機質な床を見つめ続けるゼロ。一目見るだけで憔悴しきっているとわかるその姿に、ジブリールは痛々しさを感じたのか眉根を寄せる。
「この腰抜けヤロウが!!あいつを放ッて逃げやがッて!!!!!!」
「やめろっつってんだろ、言うこと聞けよゼノ。責めても仕方がねぇだろうが」
散弾銃のようにぶつけられる怒気に反論すらする余力もないゼロをここぞとばかりに荒れ狂う感情のまま責め立てるゼノラックスに、何度も静止を無視されたジブリールはいつもの穏やかな口調も鳴りを潜めて青筋を浮かべながら諌める。
滅多に見ないジブリールの静かな怒りにしかし、荒ぶる激情をすんでのところで食い止めながらも納得のいかないゼノラックスは強く反発をした。
「こいつ、あの女を見捨てて一人だけ逃げ出したンだぞ!?こいつにとっちャあ家族同然のあいつをだ!!!スケープゴートにしやがッたンだぞ!?!?お前ならわかンだろーが!!?お前だッてあの女とは仲がよかッたじャねーか!!!なのに、怒りすらわかねェのかよ!!??」
「うるせぇよ、ギャンギャン騒ぎ立てても仕方がねーだろ。ゼロさんも好きで見捨てたわけじゃないことぐらい冷静になりゃわかんだろ?黙って頭冷やせよ」
「て、めェ……!!」
大気を震わす怒声をひどく煩わしげに顔を顰めて一蹴し、焔のように爆発的な感情を見せるゼノラックスを嘆きの川の如く凍てつくす瞳で一瞥すると、吐き捨てるように両断した。
ジブリールの怒りは静寂そのもの、夜の湖畔のようにその相貌だけは穏やかだ。しかし湖底のような暗い怖気も同時に走らせるそれにゼノラックスは怯むと、苛立たしげにジブリールとゼロを交互に睨む。だがジブリールが引かないことを悟れば、一瞬にして覇気を削がれたことによるやり場のない悔しさをぶつけるように一度壁を殴りつけて部屋を出ていった。
ゼノラックスの乱暴な足音がすぐに遠ざかる。八つ当たりを受けてパラパラと豆腐のように崩れた壁にため息をつきながら、ジブリールは自身も落ち着こうと数回深呼吸をしてゼロに向き直れば、未だにへたりこんだままのゼロに目線を合わせるように片膝をついた。
「まだミーアさんが死んだと決まったわけじゃないよ。工場に連れていかれたのならば、間違いなく尋問期間も含めて半月は確実に生き延びられる。だから、機会はきっと来るよ」
「────…………そう、でしょうか。ボクは、ミーアの命を吸い取って生き延びてしまっているようなものです。ボクは、ボクのせいで……」
「はぁ……ゼロさんも、いい加減にしなよ」
ぱしんと、軽い音が響いた。それとともにゼロの頬にはワンテンポ遅れてジンジンとした痛みが迸る。平手打ちをされたと理解したのは、振り抜かれた手の甲を認識してさらに一瞬遅れた後だった。
反動で横を向いた頭を壊れた機械のように不自然な動作で戻す。そうして漸く上げられた視界には、ゼノラックスに向けていたものとは違う類の怒りを瞳にちらつかせたジブリールが映った。
「キミがそんな廃人も同然の状態になってどうするの?ボクのせいだ、っていうのならキミの力で取り返せよ」
「ボクが?……ボクが、できるはずがない。ミーアの”生きろ”という命令すら果たせなくなる」
「なら、果たせるようになりなよ。死にものぐるいで力量を上げろ。生きて彼女を取り戻せ」
「…………簡単に、言ってくれますね。ボクは弱い、これ以上強くなんて、なれない」
「────そうやって、キミは本当に見捨てるんだね」
薄氷のような言葉に「え?」と洩らす。目を合わせているのが辛くなっていつの間にか伏せていた視線を再び合わせれば、ジブリールはその夕陽のような瞳に浮かぶ軽蔑を隠すことなく覗かせていた。
ぞくり、背筋に寒気が走ったのは気の所為ではないはずだ。それほどまでに、目の前のジブリールという存在に薄ら寒い恐怖を覚えてしまった。
「大切なら、やってのけろよ。守れなかったのなら、次こそは守り通せよ。それができないのなら、おれはアンタが嘆くことすら許さない」
返す言葉はどう探しても見つからなかった。なにかを言おうとして口を開けては閉ざす。その情けない姿に、心底見下したような嫌悪感を表すとジブリールは踵を返して部屋から出ていく。最早掛けられる言葉すらも皆無で、その背に冷えた炎を纏わせながら。
「お茶を持ってきて……って、ジブリール?どこにいくの?」
入れ違いにエリザベートがお盆を手に入室してきたが、そのエリザベートの問い掛けすらも無視してジブリールはどこかへと去っていった。
あとは、気まずいこの空間でエリザベートとゼロだけが取り残される。
「ゼロさん、お茶をどうぞ。暖かいからきっと少しだけ疲れが取れるわよ」
「ありがとう、ございます…」
「それでね、落ち着いたらでいいからロビーに行ってほしいの。ジェミニさんが貴方を呼ぶように言ってきてね」
「わかりました。……今すぐにでも、行きます」
「あっ…落ち着いたらでいいのに……」
ぐいと紅茶を飲み干せば、まるでなにかを急いているかのようにゼロは足早にこの部屋を出ていった。取り付く暇もなくエリザベートはぽつりと残され、伸ばしかけていた手は虚しく空を切る。
(今のゼロさんはとても危ういわ。わたしが、……注意深く見てあげないと)
そう、ゼロは非常に不安定だった。良からぬ気を起こさないとも言いきれない程度には揺らぐ危うさが垣間見える。ミーアがいない今、彼を監督するのはエリザベートの役目になったと言ってもいい。ゼノラックスはそういう意味では頼れない、ジブリールも先程の様子から察するにゼロとの間に確執が生じたようだ。
いなくなって初めて、ミーア・シャーロットという人物が持っていた影響力がわかる。彼女一人がいなくなっただけでこんなにもバランスは崩れてしまった。
きっと、どういう形であれ彼女はこの大きな輪の中心に座していたのだろう。
(ねぇ、ミーアさん。あなたがいないとわたしも寂しいの)
だからどうか無事に帰ってきてほしいだなんて、虚しい願いを信じていない神様に託すのだ。
「お待ちしておりました」
「……どうも」
ロビーに赴けば、相も変わらず鉄面皮のジェミニが機械のように模範的な一礼をしてゼロを迎えた。
「我らが主が、貴方様にお会いしたいと申しております」
「…………それは、このレジスタンスのリーダーですか?」
「如何にも」
この組織のトップを、未だにゼロは知らない。だというのに、何故今になってゼロと会いたいなどと言い出したのか。
「こちらです」と先導するジェミニに大人しく着いて行きつつも、このタイミングでの謁見がどうにも引っかかる。
まるで、何かしらの機会を待ちわびていたかのような悪意を感じてしまうのはゼロの警戒心故か。
そう勘ぐっているうちに、他とは明らかに外観の差がある重厚な扉の前に辿り着く。扉自体もそうだが、そこから漏れ出てくる空気にもどこか重圧を感じた。緊張の面持ちを見せるゼロをジェミニは意に返さずにその扉をノックし、ゆっくりと開ける。
「どうぞ、お入りください」
「……失礼、します」
ピリピリと刺すものを肌に感じながら、萎縮してしまわないように歩みを渋る足を踏み出した。
敷いてある柔らかなカーペットは、靴裏越しですらその品質の良さを主張してくる。数多の本棚に挟まれたこのレッドカーペットの先には、漆塗りの大きなデスクが鎮座しており、それに肘をつきながら座っている人物を見留めた瞬間、ゼロは息を静かに呑んだ。
「ようこそ、ゼロ」
艶やかなブロンドの長髪は毛先に向かうにつれて鮮やかなエメラルドグリーンのグラデーションがかかっている。纏う白き正装は一目で王族のものだと理解る。そしてなによりも、憎い相手と瓜二つのあの相貌は────
「──私は、オプスキュリテ・エルドジアム・グラジオラス。現王リュミエールの弟にあたる」
「王弟、殿下……?」
ミーアを連れ去ったあの王と同じ顔で同じ目付きで同じ声で、──王弟殿下、オプスキュリテは優美に微笑んでみせたのだ。
「さて、私がこのレジスタンスを設立した理由についてだが」
黒革のソファに座らされたゼロは、嫌でもオプスキュリテと向かい合わされる。本当はあまりその姿を見ていたくはないのだが、彼がリュミエールではない以上そうもいかない。だが、彼の所作一つ一つは恐ろしい程にリュミエールと酷似している。見ていて眉間に皺が寄る程度には、別人とは理解しつつも嫌悪感を催していた。
「まず、私は兄の非道なる行いを全て知っている。どれ程残酷でどれ程倫理から外れた行為なのか、この目で見てこの耳で聞いた。端的に申して、我が兄は狂気に堕ちている。肉親であり実の弟でもある私ですらもその異常性には慄いた」
「……貴方は、その兄を止めたいと?」
「もう止まらんであろうな」
ゼロの問いにはきっぱりと、諦観で返された。それに拍子抜けをしたのはゼロだ。てっきり、兄の悪行を止めるためにレジスタンスを作ったなどという在り来りな綺麗事を聞かされると思い込んでいたからだ。
「我が兄はもう誰の忠言も耳を貸さず、もはや何処にも戻れはしない。止めるなどと生温い考えは持つまいよ。あれはとうの昔に必要悪と成り果てている。畢竟に遠き理想を掲げた者の末路だ」
「……それで」
「このレジスタンスは文字通り革命軍だ。革命軍であれば──為すべきことは一つであろう?」
「まさか、戦争を仕掛ける気ですか?」
言葉で、行動で止められないのならば行き着く先はただ一つ。──殺すしかない。
それが意味するのは、レジスタンスと城での全面戦争。この王弟殿下は、戦乱を引き起こそうとしているのだ。
「その通りだ。察しの良い者は嫌いではないぞ。──ともかく、私は兄に向けて剣先を突き付ける気でいる。どの道、この国は崩壊の一途を辿るのだ、どうせ崩壊するのならば我ら王族の生み出した負の遺産ぐらいは身内で精算しよう」
「戦争を起こして、勝って…………、けれども、そんな大々的な戦争を起こしてしまえばこのエルドジアムという国は無くなるでしょう。貴方はそれでも良いと?」
「国を作ったのは王だ。そして、その国を滅びに導いたのも王だ。ならば、その負債は王族が解決するべきであろう?このまま仮初の平穏を甘受するよりもいっそ全てを無に帰してしまう方が良い。その上で、新たに建国する」
「────…………」
一見、筋の通ったことを言っているように思える。だが、その実は国民に都合の良い英雄譚のための犠牲になれと言っているも同義だ。兄の非道を食い止めたいなどと綺麗事を掲げてはいるが腹の中はただリュミエールに報復をしたいだけだろう。
(──王族は、どこも性根が変わらないのですね。結局民のことなどなにも考えていない)
胸の内に、確かな失望が宿るのを実感する。この短時間の会話で目の前の王弟殿下への信用は地の底に落ちていた。
けれども、ゼロは反発をしない。王弟殿下に対して異論を唱えることはしない。それはなにも王弟殿下の意に沿おうと思ったからではない。
(この人に反発を示せばボクはどこにも行けなくなる。それではいけない、それでは)
もはやゼロに行き場はない。このレジスタンスに居座るしかない。だから、なにも言わない。ここすらも追い出されてしまえば、できることならばミーアを取り戻したいなんていう中途半端な希望論すら紡げなくなる。
腐った王政に思わぬところがないわけでもないが、そんなものは利用するメリットと天秤にかけると些細なことでしかない。
だから────
「なるほど、貴方の考えはわかりました。協力しましょう」
「ふむ、資性頴悟結構だ。だが、ふふ……もう少し掩蔽することを覚えた方が身のためだぞ」
「……肝に命じておきます。──それで、ボクを呼び出した本当の要件は?」
オプスキュリテがゼロを招いたのは、なにもレジスタンス創設の訳を話すためだけではない。この男は、ゼロになにかを期待してなにかを求めている。
現に、オプスキュリテはそのエメラルドの瞳を妖しく細めて推し量るようにゼロを観察していた。
「お前には、そうさな。──会合に参加してもらおうと、な」
「ボクが?会合に?……それは」
「ああ、その通りだ。お前には会合参加者──幹部の地位に着いてもらいたい」
「何故ボクを?ボクには幹部につく力量も経験もない。だというのに、何故?なにをさせようとしているのです?」
ゼロは加入して日も浅い。加えて、模擬戦闘ではゼノラックスに敗北までしていた。幹部に推薦されるほどのものは一切持っていないはず。
わからない、オプスキュリテはどのような意図でゼロを幹部にさせたがっているのかが理解できない。
──この男は、なにを考えている?
「お前はシャーロットを救いたいのだろう?だが、自己卑下がその邪魔をしているように見受けられる」
「…………」
それは間違っていない。なにも、ミーアを見殺しにしたいだなんて思っているわけがないのだ。救えるものなら救いたい、その想いは確かに持っている。だが、ゼロにはミーアを救うことができるような力がない。ゼロは弱い、一人の主を守ることすらできないほどに弱い。こんなに脆弱なのだから、無理に取り戻そうとすれば生きろという命令すら果たせなくなる。
────結局逃げているだけ、そんなことはゼロにだってわかっている。
「私ならば、お前を一時的であれど強化してやれる」
「強化?」
「私の”魔素”ならばな」
ゼロが僅かに食いついてきたのを察知し、復唱に頷いてみせるとまるでオペラでも歌い出しそうな様で大仰に両腕を広げてみせた。
「私の魔素は”限界突破《 リミットブレイカー》”。一時的に対象の魔素の限界を破って生来の性能以上の能力を発揮させることができる」
「限界突破《 リミットブレイカー》……」
「お前の魔素を超強化すれば、シャーロットを取り戻すこともできよう。ただし、私がお前に協力する代わりにお前も私に尽くすことが条件だがな」
それは明確な取引。しかし、取引のようでいて実質は脅しであった。
この男は、ゼロがこの条件に断れないことをよく理解している。理解していて尚、形ばかりの自由意志を尊重してみせるのだ。
──汚い男だ、と腹の中で毒突く。ミーアという餌でゼロを釣り上げる、狡猾でいてヘドロのように汚染されきった人間だ。だが、それでも──
「いいでしょう、力をお貸しします」
「ふむ、では成立だな。…………もうよい、入室を許可する」
見え透いた承諾へと満足げに頷いたオプスキュリテは、唐突にゼロの奥の扉へと声をかける。
誰か居たのか?と振り向いたゼロの瞳の照準は、一切の音もなく開けられた扉の隙間から体を滑らせる人型を捉えた。
イミーディアと似た純白のローブを羽織ったその人間は、以前の定例報告会にて幹部席に参列していた者の一人だった。確かその時は一言も話してはいなかったが、幹部の面々の風貌と背丈はしっかりと記憶している。
「”Echo”、この者のことはお前に任せる」
「…”Echo”だって!?」
”Echo”、忘れもしない。ミーアの失踪を強盗団に攫われたと偽装した封書を送ってきた者の名だ。
あの時はミーアの味方をしていたが、今まで一切の正体も掴めなかった人物。それがどうしてこの場所に?
「了解です。……ゼロ、ついてこい」
「……ええ」
そのフードの奥を見通したくて食い入るように見つめていれば、端的な指示が下される。着いてこいと言われずともそうするつもりだという言葉は飲み込み、オプスキュリテの手前なので無駄口を叩くこともなく大人しく従った。
だが、王室から出て暫し歩いた途端に、ゼロはEchoの肩を乱暴に掴むとこちらを振り向かせる。
「”Echo”、封蝋に刻まれていたあの名を知らないとは言わせませんよ」
「随分と乱暴にしてくれるな。煩わしい、離せ」
声は他の会合メンバーと同じくなんらかの加工技術が施されていてわかりやすく機械的だ。性別すらもわからぬその人物は肩に置かれているゼロの手を叩き落とすと、呆れたように深くため息をついた。
「ああそうだ、あの封書を送ったのはオレだ」
「何故?何故、貴方がボク達を助けたのです?」
「勘違いをするなよ。お前達じゃない、オレが助けたかったのはミーアだ」
「…………貴方、もしや」
このやり取りのみで、ゼロにはこの”男”の正体に察しがついていた。ミーアを助けたい、他の誰でもなくミーアをと断言したこの者に思い当たる人物は一人しかいない。
だが、それを事実とするならばあらゆる疑問と矛盾が浮上してくることになる。あの人物だとするならば、どこからどこまでが真実でどこからどこまでが偽りなのか全ての想定が覆されてしまう。
不自然に言葉を途切れさせたゼロを見て、Echoも己の正体を掴まれたと悟ったのだろう。いや、敢えて掴ませたのかもしれない。
Echoがフードに手を掛ける。緩慢な動作でもないのに、いやにそれが遅く感じた。自然と生唾を飲み込んでしまう。張り詰められた緊張の中、ついにそいつは普段とは打って変わった色のない表情でその素顔を晒した。
「───エドワード・シャーロット。コードネームを”Echo”。レジスタンス幹部だ」