その部署からたまに来る仕事の依頼は、私の人生経験をあっという間に不可思議かつ不気味なものに塗り替えた。
此処に就職したのは世間体と給与面の良さのため、嫌々ながら業務に当たっていたが…
しかし、今日支部に引き取った子供は私の興味を強く引いた。
あまりにも怪我の治りが早い。
治療の為の投薬に細胞が顕著に反応し、外傷部位は早送りの様に循環液が出て傷を覆うのだ。
火災の中無事でいられたのも、この反応のおかげだろう。
前回の【調査】の際に負った致命傷もこれで治したに違いない。
ありがたいことに、新人のミスが彼女の可能性に気づかせてくれた。
彼は自分の犯した所業に身を震わせていたが、ミスが発覚することを恐れ、口を閉ざしている。
世界規模の財団を辞めさせられたら、再就職先なんてどこにも行けるところなんて無いしな。
そのまま此方側に着くよう圧力をかけ続けよう。
この【調査】は私にとって大きな意味がある。
彼女は金の生る木だ。そして新たな人類の進化への開拓。未来へ続く鍵になるだろう。