プロローグ
何の力が働いたかは分からないが、彼女は目覚めるとそこにいた。
「…暗い」
一瞬のうちに夜になったのか?いや、そんな訳がない。ならなぜ眼前が暗く見通せないのか。
優祈は自分のいる場所を特定しようと動き始め、叫んだ。
「く……くっ、くっせぇえ!!」
鼻を突く異臭が鼻の奥を刺激し逃れようと暴れるが何故だか動けない。
そして自分の叫び声もどこかくぐもっている。
(狭い?箱?…車のトランクに詰められたのか!?)
拉致監禁を疑う。
「そんなことされる覚えは…なさすぎるけど!」
暗い空間の中を何故か持っていたデパートで買った荷物を持ちながら激しく暴れまわる。
とうとう抜け出すことに成功した結果、彼女はその勢いのまま、積み重ねられたゴミ山の一番上にあった箱から飛び出し転がり落ちた。
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