目眩がしそうな暑さに私は何もする気になれなかった。頬を伝う汗が気持ち悪い。絶対外には出るもんか。家の中でもこんなに暑いのに、直射日光なんて浴びたら死んじゃう!
「a、何処か遊びに出掛けないか?」
「クレアは私が死んでも良いのね……?」
「?不死者のくせに何言ってんだ?」
不死者だけどこんな暑さだったら絶対死んじゃう!
「暑いから嫌!」
「じゃあ海水浴に行こう。冷たくて気持ち良いと思うぞ?」
「それも嫌!」
「何でだ?涼しくなると思うんだが。」
確かにそうかもしれないけど……。
「だ、だってこんな体型じゃ水着なんて着たくないよ。」
「何を気にする必要がある。aは十分細いと思うぞ。」
「とにかく嫌なの!痩せてからにしよ!」
「……不死者って痩せるのか?」
……やっぱり気が付いたか……。
「a……ただ行きたくないだけだろ?」
……クレアに隠し事が出来ないっていうのは色々反則だと思う。
「さては泳げないんだろ?」
「煩い!良いじゃんか、別に!」
子供の頃に溺れてから海が怖いんだよ、悪いか!
「まあaが行きたくないって言うなら別に行かなくても良いんだけどな。」
そう言いながらクレアは私の頭を撫でた。何だか子供扱いされてるような気もするけど、撫でられるのは嫌いじゃないから大人しくされるがままになってみる。
「んー……ごめんねぇ?」
怖いものは怖いから絶対行きたくはないけど、クレアは行きたかったのかなって思うと申し訳なくなった。でもクレアは全然気にしてないようで、いつもの笑顔を浮かべて馬鹿な事を言った。
「別に気にしてない。aの水着姿を見たかっただけだからな。家で着てくれれば良いぞ?」
「この変態がぁっ!」
少しでも申し訳ないと思った私が馬鹿みたいだ。
夏の暑さにやられた日常
20090706
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